「尽くファールや凡打になっていた」本格化する才木浩人を球団OBが絶賛 一方で阪神打線には奮起を促す「勢いが感じられない」

2025年4月17日(木)6時0分 ココカラネクスト

才木のピッチングが凄みを増している(C)産経新聞社

 阪神の才木浩人が4月15日、松山で行われたヤクルト戦で先発し、今季初白星をあげた。7回を被安打2、5つの三振を奪い、無失点に抑える好ピッチングを展開し、チーム2試合ぶりとなる勝利の立役者となった。

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 今季3度目の先発登板となった才木は、5回までノーヒットとヤクルト打線を手玉に取る投球を披露。初回にこの日唯一の四球でランナーを出した後、2回からは4イニング連続で打者3人で終えるなど、テンポよく投げ続けた。

 打線も初回にヤクルト先発の奥川恭伸から1点を挙げ、その後は無得点が続くも、6回に3番森下翔太から7番梅野隆太郎までの5連打により、4点を追加。この援護を受けた才木は7回もランナーを出しながらも無失点で切り抜けており、救援陣も3人の継投で相手打線を1点にとどめ、阪神が5-1のスコアで勝利している。

 この勝利で阪神は通算成績7勝6敗と再び白星が先行。中盤まで接戦が続いたゲームだったが、才木の見事な投球が勝利を手繰り寄せた。そして、この日の右腕の投球内容には、球団OBからも、賛辞が贈られている。

 現役時、阪急やオリックスで活躍し、引退後は阪神の投手コーチも務めた佐藤義則氏が、4月16日に配信となったYouTubeチャンネル『佐藤義則チャンネル』において、この試合のポイントを解説している。

 佐藤氏は、才木の投球について、「ヤクルトの打者は、高めの真っすぐがほとんどファールになっていた」と振り返り、「最後まで危なげないピッチングだった」と絶賛。また、その中では序盤での組み立ての変化にも言及している。立ち上がりではワンバウンドになるフォークが目立ち、その後、直球やスライダーが主体となったと指摘。「(フォークの質を)梅野が察知して、前半の内からストレート系のボールが多くなった。それに対しヤクルトの打者はヒットに出来ず、尽くファールや凡打になっていた」と分析する。

 才木の好投が続いたゲーム展開で、中盤に阪神が追加点をあげたことで、佐藤氏は「6回に4点が入り、勝ちがみえた」と述べている他、「(ヤクルト打線で)タイミングが合っているバッターは誰もいなかった」と背番号35へ称賛の言葉を並べている。

 一方、5点を取った阪神打線には苦言を呈しており、「6回に連打が出て4点を取ったけど、皆が調子良くて打てているわけではない」と見解を示す。打線全体のパフォーマンスに懸念を示すとともに、「ランナーが出ていても、繋げるバッティングをしているように見えない」「まだ打線に勢いが出たようには感じられなかった」として、打者への奮起を促している。

 東京ドームでの巨人戦3タテの後、連敗を喫するなど、もうひとつ波に乗り切れていない阪神。この日の勝利をきっかけに、上昇気流に乗ることができるか。やはり連勝を伸ばしていくためには、投打の噛み合わせが大きなカギとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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