2安打マンシー「ここ数試合良くなってきた」復調手応え 開幕からノーアーチも「大事なのはいい打撃」
2025年4月17日(木)15時24分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース8—7ロッキーズ(2025年4月16日 ロサンゼルス)
ドジャースのマックス・マンシー内野手(34)が16日(日本時間17日)、本拠でのロッキーズ戦に「7番・三塁」で先発出場。マルチ安打をマークし、チームの3連勝に貢献した。
初回2死一、二塁の第1打席は冷静に四球を選んで満塁に好機を拡大すると、後続のパヘス、バーンズの2者連続タイムリーを呼び込んだ。
3回の第2打席は先頭で投手強襲の内野安打、7—6の5回1死の第3打席は右前打で出塁すると、暴投で二進。パヘスの左前適時打で貴重な追加点を奪った。
マルチ安打は3安打した今月5日のフィリーズ戦に続き、今季2度目。開幕からここまで打率・193と苦しんでいるが「ここ数試合は良くなってきた。やっとストライクゾーンの球を捉え、四球も選び、自分の得意なことをやれている。つまりカウントを稼ぎ、(相手の)投球数を増やして他のみんなが自分らしくいられるようにすることだ。私にとってそれは大きなことだ」と手応えを口にした。そして「他のすべてはそれに付随する。一番大切なのは、たくさんの球を見て、ボールがゾーンに入った時にいいスイングをするということ。この3日間は本当に自分らしくそれができて、すごく大きな収穫だった」とロッキーズ3連戦は状態が上向いてきたとうなずいた。
4月上旬は四球を選ぶ試合が少なかったが「ボールを見やすくするためのメカニクスを練習してきた」といい「シーズン最初の1、2週間はボールが見えていなかった。自分らしくなく、いろんな球を追いかけて、認識できていなかった。だから、ボールを見やすくするためのメカニクスを戻そうとしていた」と振り返る。
続けて「皮肉なことに、オフシーズン中はずっとライナーやゴロを打とうとしていて、それが結局、私の不振の根本原因になった。だから先週はずっと高い飛球を打とうとしていた。おかげで体重を後ろにかけ、ボールを見やすくすることができた。(不振時は)BP(打撃練習)でも弾道が低くなってしまっていたんだから、面白いものだよ」と対策法を明かした。
開幕から18試合に出場し、いまだノーアーチだが、「ホームランよりもいい打席に立つことの方が大事だと思っている。ホームランは出る時は出るし、出ない時は出ない」ときっぱり。「大事なのはいい打撃をすることだ。最初の2週間はチームメートを苦しい立場に追い込んでしまい、何度も言うが、それは絶対に避けたいことだった。良い打撃をして、他の選手たちにもそうしやすくすることが私にとって、そしてチームにとっても非常に重要だと思う。ここ数日、それが良い結果につながったと思うし、打線全体の層を厚くすることにも繋がっている。先ほども言ったように、たとえヒットが出なくても、たくさんの球を見続けていれば、相手にブルペンを使わせることになるし、他の選手たちに相手投手を見せて何かに気づかせることにもなる。だからこの3日間は私にとって本当に大きな意味があった」と言い切った。
ロバーツ監督も試合後、マンシーについて「彼は調子を取り戻しつつある。打席での反応が良くなっており、ボールもよく見えている。前方への突っ込みも減り、落ち着いたスイングになってきている」と安堵し「左投手との対戦でも良い打席を見せていた。今シリーズでは非常に多く出塁しており、チームにとって良い流れを作ってくれている。間違いなく調子は上向いていると感じている」とさらなる復調を願った。