ドジャース指揮官「立ち回りを学び長く投げられるように」3回6失点の先発・ミラーに注文
2025年4月17日(木)15時40分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース8—7ロッキーズ(2025年4月16日 ロサンゼルス)
ドジャースは16日(日本時間17日)、本拠でのロッキーズ戦に勝利。スイープに成功し3連勝を飾った。
打線が初回、大谷の先頭打者アーチをきっかけに打者12人の猛攻で7点を奪った。ただ、今季初登板初先発のミラーが3回に満塁本塁打を含む2被弾をするなど3回8安打6失点で降板。救援陣が踏ん張ったものの大勝ムードが一転、終わってみれば1点差の薄氷勝利となった。
試合後、ロバーツ監督はミラーについて「確かに三振はいくつかあって、それは良かったことである」としながらも「ただ、7—1のリードを持っていたなら、もっと深いイニングまで投げられなければならない」と3回での降板に苦言。「打者を1人ずつ削るようにアウトを重ね、カウントを有利に進めなければならない。相手は若くて積極的な打撃をするチームであり、こちらが劣勢に立たされると苦しくなる。深いカウントになっていけば、当然ミスも増える。実際に、カウント有利な場面で完全に甘く入った変化球がその典型例である」とカウントを悪くし3回84球を費やした点を指摘。「ボビー(ミラー)はイニングの中での立ち回りをもっと学び、長く投げられるようにならなければならない」と課題を挙げた。
その上で「ただ、持っている球そのものは良かった。三振が取れていた点はポジティブに捉えている。彼は全力で戦っているし、逃げることなく勝負していた。ただ、イニングをどう乗り越え、打者にどう対応するかという点を理解しなければ、長い回は任せられない」と今後の成長に期待を寄せた。
三振は3回までに7つ奪ったものの「彼は今夜、ゴロを打たせることができなかった。ダブルプレーを取るチャンスもあったし、1、2球で打席を終わらせられる場面もあった。特に積極的に振ってくる相手には、それが重要である。ダメージを最小限に抑える術を学ぶことが必要だ。彼はもう十分このレベルで投げてきているし、才能もある。その点を常に意識していくことが今後の課題である」といかに球数を抑えて打者を打ち取るか、投球術を学んで欲しいとした。
先発が3回で早期降板しただけに救援陣には負担がかかったが、3番手・カスペリアスが3回2安打1失点と粘り、勝利投手となった。指揮官は「先発から思うような内容が得られなかった中で、ベン(カスペリアス)には3日間休養があったし、状態は良かった。彼は効率的に投げられるし、柔軟性もある。だから3イニング目も任せられると感じていた。最後のブシャールとの対戦ではガス欠状態だったが、大きなアウトを取ってくれた。彼が2、3イニングを担う橋渡し役になってくれるのは、非常に信頼しているし重要である」とねぎらった。