セリーナ・ウィリアムズさんがドーピング違反シナーへの甘い処分を批判「私なら出場停止20年」

2025年4月17日(木)16時11分 スポーツニッポン

 女子テニス元世界ランキング1位で四大大会通算23勝のセリーナ・ウィリアムズさん(43=米国)が、男子世界1位ヤニック・シナー(23=イタリア)のドーピング違反における処分の軽さを批判した。ロイター通信などが16日に報じた。

 ウィリアムズさんは米タイム誌「世界で最も影響力のある100人」のインタビューで、昨年3月にドーピング違反が判明しながら今年2月から3カ月の出場停止処分にとどまったシナーの件について持論を展開。シナーに関し「私は彼と彼のプレーが大好き。私はこれまで何度も批判されてきたので誰かを責めるつもりはありません。男子テニス界には彼が必要です」と前置きした上で、「もし私が同じことをしたら20年間の出場停止処分を受けていたでしょう。正直に言えば、グランドスラム優勝を剥奪されていたはずです」と処分に疑問を呈した。

 2度の検査で禁止薬物に陽性反応を示したシナーは故意の摂取を否定。異議申し立てを行ってツアー出場を続行し、昨年8月に不正監視団体ITIAから賞金とポイント剥奪にとどめる処分が発表された。同じ過失ながら長期の出場停止処分となった選手を中心に批判が続出したITIAの甘い裁定に、世界反ドーピング機関(WADA)も控訴。シナーは今年1月の全豪オープン2連覇達成後に3カ月の出場停止処分を受け入れた。出場停止期間は2月9日から5月4日までで、5月25日開幕の全仏オープンには出場できる。

 セリーナさんは“戦友”のマリア・シャラポワさん(37=ロシア)が16年の全豪オープンで禁止薬物に陽性反応を示し、2年間の資格停止処分(後に15カ月間に短縮)を受けたことにも触れ「マリアのことを考えずにはいられない」と同情。現役中は体内に取り込む成分について細心の注意を払っていたとも明かした。

スポーツニッポン

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