社会人野球・四国銀行が大会初勝利“四銀のオオタニサン”大谷雄志先制ソロ“二刀流”藤井拓海気迫の連投
2025年4月17日(木)22時44分 スポーツニッポン
◇JABA岡山大会 四国銀行13ー9日本新薬(2025年4月17日 倉敷市営)
ベンチ入り選手わずか18人ながら“オオタニサン”も“二刀流”も擁する四国銀行が大会初勝利を挙げた。
まずは“四銀のオオタニサン”こと4番・大谷雄志(25)が魅せた。2回先頭で外角球を右越えへ先制ソロだ。
「今日は『挑戦』をテーマにしていた。小さな成功を重ねていこうっていうことで、僕はどんな球でも、外野になんとしても持っていくっていうテーマを持って打ちに行った結果。それがいい方向につながったんじゃないかな」
ベンチ入り人数が少ないのは、新入社員の部員が研修に参加しているため。例年、4月に行われるJABA大会は同じ状況で臨んでおり、大谷は「いつもは出られない選手が、試合に出られる」と前向きに捉えている。
大リーグでドジャース・大谷翔平の活躍が連日の話題となっている昨今、野球をやっている大谷姓の選手としての宿命も感じている。
「だいぶ、いじられます(笑い)。お客さんのところに行ったら“なんでホームラン打ってないんや”って言われますし。でも、名前だけで“おっ”ってなってくれるってことは、結果を出すともっと大きくなってくれたりするので」
5回には犠飛を放ち計2打点の活躍に「ちょっとは貢献できたかな」とうなずいた。
“二刀流”の藤井拓海(26)も踏ん張った。4回2死から救援し、2回2/3を3失点。「あと一歩粘れなかったなあ」と、頭をかいたが、前日16日にも中継ぎで49球を投げている中での奮闘だった。今年は投手出場の割合を増やしているが、野手としての出場もあるため打撃練習は欠かせない。だからこそ、大谷翔平のすごさを身をもって体感している。
「投げたら体の張りが出てきて、それによって打撃も変わるというか。難しいですけど、それが面白いところでもあるという感じです。二刀流と言うのは恥ずかしい。今後もできる限りやれたら」
都市対抗の四国1次予選初日は6月20日で、2カ月以上の時間がある。藤井は投手としてのレベルアップに力を注ぐつもりだ。
「インコース、コーナーをしっかり突けるようにしないといけない」
大谷と藤井だけでなく、少数精鋭のナインが活躍した暁には、輝かしい東京ドームの舞台が待っている。