ミキハウス・浅野空我 未来の正捕手候補が攻守に充実 JABA四国大会でも好リード見せ勝利に貢献

2025年4月21日(月)8時0分 スポーツニッポン

 ミキハウス・浅野空我捕手(23)が充実のシーズンを迎えようとしている。白鴎大から入社2年目。未来の正捕手候補は、着実に経験を積んでいる。

 「緊迫した試合でしたが、最後に逆転されることなく、勝ち切れたことはピッチャーにとってもそうですし、僕にとってもすごく自信になりました」

 ステップアップの一戦となったのは、JABA四国大会の四国銀行戦だった。同期入社の野口聡大投手を好リードし、7回まで3安打無失点。2点差に迫られた9回はなおも2死満塁のピンチが続いたが、マウンドの高橋康平に対し冷静に声かけ、ジェスチャーを送り続けた。

 「逆転されてしまうので、長打だけはダメな場面。とにかく、低めを意識させて、ゴロを取ることに集中しました」

 目論見通り、カウント1—1からの3球目の低めを打たせニゴロ。終盤3イニングに7安打を浴びながらも最少失点で切り抜けられたのは、今後につながる大きな収穫だった。

 捕手の原点をつくってくれたのは、文星芸大付の高根沢力監督だ。三菱自動車川崎に在籍していた2000年には捕手として都市対抗優勝を経験。アマ球界の最高峰を戦い抜いた恩師からは、インコースと緩急の使い方を徹底して叩き込まれた。「今もずっと頭に入れています」とうなずく。ベンチスタートの試合では、正捕手を務める井上大輔の配球、細かな動きを漏らさずチェック。井上本人からもたびたび助言を授かっており、「ありがたいです」と感謝する。

 打撃では思い切りの良さが長所の一つだ。次打者席での3〜4回のフルスイングがルーティン。入念な準備があるからこそ、積極的に仕掛けることができる。先の四国銀行戦では0—0の4回1死満塁から初球を右前に運ぶ決勝の2点打。主要公式戦での初スタメンマスクを攻守両面の活躍で飾った。陣田匡人監督は「入社した当初は感覚に頼る部分も多かったですが、自分なりに配球も勉強して良くなってきている。ゆくゆくは井上(大輔)を超える存在になってほしい」と期待する。

 1月には学生時代から交際していた女性との婚姻届を提出した。「食事面でも支えてくれますし、より一層、頑張らないといけないと感じています」。新たにできた守るべき存在も成長の原動力となっている。

スポーツニッポン

「四国」をもっと詳しく

「四国」のニュース

「四国」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ