【EL】これぞ「夢の劇場」!延長残り7分から2点差逆転のマンU4強 マグワイア「信じられない試合」
2025年4月18日(金)8時43分 スポーツニッポン
◇欧州リーグ(EL)準々決勝第2戦 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)5—4(2戦合計7—6)リヨン(フランス)(2025年4月17日 英マンチェスター)
マンチェスター・ユナイテッドがホームで延長戦の末にリヨンを5—4で破り、2戦合計7—6として4季ぶりの準決勝進出を果たした。準決勝(第1戦5月1日、第2戦同8日)ではビルバオ(スペイン)と対戦する。
この夜のオールド・トラフォードは、まさに「夢の劇場」だった。延長後半残り7分から2点差をひっくり返す大逆転劇。「120分」から2点を挙げたチームは欧州主要カップ戦では史上初だ。4—4、2戦合計6—6で迎えた延長後半アディショナルタイムの16分、MFカゼミロのクロスをヘディングで叩き込んだDFマグワイアは「4点目を取られたのは想定外だったけど、まだ反撃するチャンスがあった。幸運にも僕が決めることができた。最高の気分。信じられない試合だった」と息をついた。
今季はイングランド・プレミアリーグで14位と低迷。シーズン中の昨年11月に就任したアモリン監督もチームを立て直せず、プレミアリーグでクラブ史上最低の勝ち点に終わることが確実となっている。リーグ戦14敗のうち7敗をホームで喫しており、この試合でも延長後半5分にリヨンがFWラカゼットのPKで4—2とリードを広げると、出口へ向かう地元ファンも見られた。
それでも延長後半9分、VARで認められたPKをMFブルーノ・フェルナンデスが沈めて1点差とすると、かつてのマンUが演じてきたような逆転劇で準決勝へ進出。「スタジアムのサウンドが今までで最高だった。みんなユニホームとか、いろんなものを残したがるけど、あの音は残しておきたい。世界最高のサウンドだ」。ホームの熱狂的な歓声を表現したアモリン監督は、残された今季最後のタイトルへ向け「今季を特別なものとする時間はまだある。そう考えて前向きにならないといけない」と難敵ビルバオとの準決勝をにらんだ。
▽準々決勝第2戦結果(左がホーム、☆が準決勝進出)
ラツィオ 3—1(2戦合計3—3、PK2—3) ボデグリムト☆
Eフランクフルト0—1(2戦合計1—2) トットナム☆
☆ビルバオ 2—0(2戦合計2—0) レンジャーズ
☆マンチェスターU 5—4(2戦合計7—6) リヨン