オリックス・若月 延長V弾に“照れ笑い” 今季3度目殊勲打も「言わないでください、たまたまです」

2025年4月26日(土)5時51分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ オリックス6—2西武(2025年4月25日 ベルーナD)

 オリックス・若月が、またしても土壇場で持ち前の勝負強さを発揮した。零敗目前の9回に2点差を追いついて突入した延長10回、先頭で佐藤隼の初球を捉え、左中間へ勝ち越しの2号ソロ。埼玉県出身の殊勲者が、地元でのお立ち台で照れ笑いを浮かべた。

 「埼玉は地元で、好きな球場の一つなので。ここは家族も含めて友達だったり、いろんな方がよく来てくれる。そういった人たちから、パワーをもらえたんじゃないかな」

 今季は楽天との開幕戦、そしてこの日と同じく九里が先発だった18日の日本ハム戦と既に2度のサヨナラ打を記録。ベルーナドームでは2本塁打を放った22年8月19日以来の一発で、またしても終盤にチームを救った。「(勝負強さは)言わないでください、たまたまです。本当は最初から打ちたいんですけどね」。謙そんする選手会長を、岸田監督は「思い切りの良さを出してくれた」と称えた。

 昨年9月から中嶋前監督(現球団スペシャルアドバイザー)、高橋1軍打撃コーチ(現2軍打撃コーチ)の勧めもあり、バットを右肩に乗せて寝かせる新フォームに取り組んだ。「寝かせた時の方が(バットの)軌道がよかったので。2回バットを引いてしまう悪い癖があったので、それをなくす意味でもシンプルなフォームを取り入れようと」。オフ、そして春季キャンプと打撃強化をテーマに鍛練を重ね、ここぞの一打で貢献を続ける。

 1分けを挟んだチームの連敗を3でストップ。「ちょっと最近苦しかったですけど、なんとかカードの頭でもあったので。勝ててよかった」。2位の日本ハムと楽天がそろって敗れたため、ゲーム差は2・5に広げた。さらなる快走へ、扇の要が攻守にチームをけん引する。(阪井 日向)

スポーツニッポン

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