制球は「65点ぐらい」も...菅野智之が魅せた“配球術” カーブ、スプリット増やし「全部かみ合った」
2025年4月18日(金)12時10分 スポーツニッポン
◇ア・リーグ オリオールズ6—2ガーディアンズ(2025年4月17日 ボルチモア)
オリオールズの菅野智之投手(35)が17日(日本時間18日)、本拠でのガーディアンズ戦に先発。メジャー初の中4日で最長となる7回を投げ5安打2失点で待望の本拠初白星を挙げた。
87球のうち55球がストライクと制球よくまとめ、特にカーブを全体の約20%にあたる17球、スプリットを約28%にあたる24球投じ、半分近くの約48%がこの2球種だった。
これまでの投球でカーブは約11・5%、スプリットは約21・3%だったが、配球を変えたことについて「プラン通り」だったとし「昨日も(先発した)クレマーもカーブでだいぶ打ち取れてたと思うので。あんまり僕もカーブそこまで得意球ではないんですけど、今日に限ってはすごくいい感じで抜けも良かった」と意識的にカーブを増やしたと説明した。
序盤に効果的にカーブを配球したことで、6回にアリアスを91・2マイル(約146・8キロ)、7回にシュニーマンを92・3マイル(約148・5キロ)を直球でそれぞれ空振り三振。剛速球投手がゴロゴロいるメジャーで150キロに満たない直球で空振りを奪えたことに「早い段階でああいう緩いボールを使うことによって後半に真っすぐで空振りが奪えたりとか、そういうのもやっぱり全部かみ合った」とうなずいた。
ただ、コントロールについて自己採点は「65点ぐらい」とまだ厳しめで「全体的に徐々に本当に良くなってきてるんですよ。スライダーに関しては本当に良くなってきてて、いろんなボール1つ1つ切り取っても良くなってきてるんですけど、もうちょっとだなっていう。本当にいい時の感覚に比べると、もうちょっとだよなって。今、及第点がギリギリ60点ぐらいに僕はしてるんですけど、それをもうちょっと上げていきたいなって」と今後に向けて自信をのぞかせた。
そして、ストライクゾーンに関しては「基本的には6分割ぐらいで投げてますけど、本当にいい時は9割は大体構えたところからミット1個分には収まる気がするので僕の中では。まだそこまでにはなってないです」と説明し、絶好調にはまだ至っていないと語った。