ド軍指揮官 山本由伸はサイ・ヤング賞獲得も 防御率リーグトップの投球に「ナ・リーグで最高の投手」
2025年4月19日(土)12時55分 スポーツニッポン
◇インターリーグ ドジャース3—0レンジャーズ(2025年4月18日 テキサス州アーリントン)
ドジャースの山本由伸投手(26)が18日(日本時間19日)、敵地レンジャーズ戦に先発し、7回5安打無四球10奪三振無失点の好投。試合も3—0で勝ち、今季3勝目を挙げた。
試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は山本の投球について「今夜は良かった。(レンジャーズは)本当に良いチーム、良い打線だ。彼はすべての球種がうまく機能し、投球を別次元に引き上げた。球界屈指の好投手であるデグロムを相手に、真っ向から渡り合った。速球は制球が良く、キレがあった。スプリットも素晴らしく、スライダー、カーブなど、すべてがうまく機能していた。ウィル(スミス捕手)も素晴らしい仕事をしたと思うし、彼の投球を見るのは本当に楽しかった」と絶賛した。
また、山本はこの投手陣のエースかと問われると「このチームにはエース級の選手がたくさんいて、1、2度のサイ・ヤング賞を獲得した選手もいる」と他の投手陣に配慮しつつも「でも、彼は素晴らしいし、いい投手だ。間違いなく優秀なトップクラスの投手だ」と明言。サイ・ヤング賞を獲得する年になると感じるかとの問いには「まだ時間はたっぷりあるが、今のところ彼はナショナル・リーグで最高の投手だと思う。スキーンズもかなり優秀ではあるが」と高評価した。
過去サイ・ヤング賞に2度輝いた相手先発右腕デグロムとの投手戦で、堂々と投げ勝った。最速は7回にマークした96.2マイル(約154.8キロ)で、10奪三振は3月28日タイガース戦に並ぶメジャー自己最多。スプリット、カーブ主体に全て空振りで奪った。4日フィリーズ戦から18イニング連続無失点で、防御率も0.93まで下がり、グリーン(レッズ)の0.98を抜いてナ・リーグ首位に立った。
2回は1死から5番・ヤングに二塁打、3回は2死から1番・セミエンと2番・シーガーの連打で一、三塁、4回は2死から6番・ハリスに二塁打。3イニング続けて得点圏に走者を背負ったが後続を断ち、安定感は抜群だった。7回は1死一塁から二盗失敗の三振併殺で締めくくり。球数は102球で、2勝目を挙げた前回登板の11日カブス戦の今季最多103球とほぼ同じだった。
チームは産休制度で欠場した大谷翔平投手に代わる1番・エドマンの先頭打者本塁打で初回に先制。その後はトミー・ジョン手術からの完全復活を目指すデグロムに7回までほぼ完璧に抑え込まれたが、9回にT・ヘルナンデスの適時打、スミスの犠飛で2点を追加した。ロッキーズ戦からは4連勝となった。