赤星憲広氏 勝負を分けたのは広島・会沢への四球 阪神・村上は調子が悪いわけでは...

2025年4月19日(土)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神2—5広島(2025年4月18日 甲子園)

 【赤星憲広 視点】勝負を分けたのは広島・会沢への四球だ。2回に菊池の2点二塁打で同点。なおも無死二塁で会沢を迎えた場面だ。打順は8番、9番へと続くので、阪神バッテリーは同点までで食い止めたかった。

 しかし会沢を2球で追い込んだものの、最終的には9球目に四球。真っすぐもカーブもチェンジアップもスライダーもすべて見逃され、ファウルでカットされた。どうしてもここで一つのアウトを奪いたかったが、そのもくろみは外れ、さらに1死二、三塁から今度は二俣に14球も粘られた挙げ句に四球。5失点につながった。よく四球は投手の“失策”だと言われるが、この2つは“安打”だと思う。この日の村上は調子が悪いわけではなく、責められない。

 3週間前の開幕戦で対戦した時から、広島打線に相当、研究されたようだ。どの球種をどのコースに投げても食らいつかれた。空振りが奪えなかった。失投を打たれたわけではなく、相手の粘りと執念が勝った印象だ。村上も捕手の坂本も苦しかったと思うが、今後も広島を含めた各球団が、これ以上の研究をしてくると予想される。開幕投手を任されたエース格なのだから、さらに、その上をいってほしい。

 広島打線のしつこさは、きょう19日の2戦目、あす20日の3戦目へと本来なら嫌なイメージが残るものだが、5回から登板した2番手の島本—漆原—岡留—岩貞の無失点リレーが、そのイメージを薄めたのは大きい。 (スポニチ本紙評論家)

スポーツニッポン

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