阪神・才木 粘りの2勝目も自己ワーストタイ5四球に「もったいない」 6回2/3を2失点

2025年4月23日(水)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神4—2DeNA(2025年4月22日 横浜)

 白星を手にしても阪神・才木の表情はどこか悔しげだった。

 「四球はちょっとね。(四球が)絡んでの点(失点)なんで、もったいないというか」

 2回に先制点をもらい、中盤にも追加点の援護を受けるなど快投の“下準備”は整っていた。実際、初回無死二塁のピンチを無失点で切り抜けるなど、6回まで走者を背負いながらも得点は与えず。粘投で序盤から自軍に来ていた流れを渡さなかった中で、悔やんだのが7回だった。

 2死一塁から三森に四球を献上。一、二塁で佐野には内角へ投じたスライダーをしぶとく右翼線に運ばれる適時二塁打を許した。球数も115球に達しており降板。6回2/35安打2失点と先発の役割は十分に果たしたものの、与えた5四球は昨年3月31日の巨人戦以来2度目となる自己ワーストタイだった。

 「思ったよりずれるというか、自分の技術不足かなっていうところ」。今季初の横浜スタジアムのマウンドでは強風が吹き付ける難しい状況でもあったが言い訳はしなかった。

 今季初登板となった1日のDeNA戦は5回2/34失点と苦投。降板後のベンチでは、しばらくタオルで顔を覆う場面もあった。数日後、「やっぱりいつもとは違いましたね」と苦笑いで明かした。要因はホーム開幕戦という舞台、そして、同い年で開幕投手を務めた村上の存在だった。

 「お互いカード頭で、自分と(村上)頌樹で引っ張っていこうと思い込みすぎていた。自分は自分の仕事をやって、それでファンの人に喜んでもらおうと思い直しました」

 納得はできなくても今季2勝目を挙げ、奪三振24は中日・マラーと並んでリーグ2位に浮上。タイトル総なめを宣言している高卒9年目右腕は次戦へ視線を向けた。「点を取られて中継ぎの方に負担をかけたので(次回は)しっかり投げきれるように」。ここから上昇気流に乗っていく。(遠藤 礼)

スポーツニッポン

「四球」をもっと詳しく

「四球」のニュース

「四球」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ