橋本大輝が史上5人目の5連覇達成 「勝ち切れたことは大きな一歩」 パリ五輪3冠のライバル岡慎之助とのし烈な争いを再逆転で制す

2025年4月20日(日)14時55分 スポーツ報知

鉄棒の演技を終えガッツポーズする橋本大輝(カメラ・岡野 将大)

◆体操 全日本個人総合選手権 第4日(20日、高崎アリーナ)

 体操の世界選手権(10月、インドネシア・ジャカルタ)代表2次選考を兼ねる大会の男子の決勝を行い、4月にプロに転向した21年東京五輪個人総合金メダルの橋本大輝(日本生命・セントラルスポーツ)は、169・695点で、予選首位のパリ五輪3冠の岡慎之助(徳洲会)を逆転に次ぐ逆転で、史上5人目の5連覇を達成した。

 新旧五輪王者の息詰まる一戦だった。予選を岡と0・633差の2位でスタート。得点差は、最初の床の演技で0・733差まで広がったが、2種目目のあん馬で14・166点の高得点をたたきだし、0・067差まで詰め寄ると、つり輪でさらに差を詰め、4種目目の跳馬で岡(14・266点)を上回る14・533点でついに逆転した。「(鉄棒は)とにかく完璧にやらないと勝てないと思った。完璧を出せたのが良かった。勝ち切れたことは大きな一歩」と納得した。

 悪夢は3種目目の平行棒。今大会から取り入れているE難度「車輪ディアミドフ」でミスが出て得点を伸ばせず再逆転され、その差は0・66差に開いた。観客が固唾(かたず)を飲んで見守る最終の鉄棒。G難度「リューキン」(伸身トカチェフ1回ひねり」を見事に決めるなど、ダイナミックな演技。終末技も着地を完璧に止めて15・033点の高得点でプレッシャーをかけ、岡の演技を待ったが、岡は序盤でミスが出て13・766点と得点が伸びず再逆転し、5連覇が決まった。

 世界選手権代表枠は、男子は最大6。全日本選手権の予選、決勝の平均得点を持ち点に争う5月のNHK杯で個人総合2枠を決定する。種目別枠は、全日本とNHK杯の得点から各種目の最上位者を代表候補に選び、7月までの国際大会を対象に日本協会が作成する世界ランキング1位の得点とを比較し、最大4人に絞る。

スポーツ報知

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