冬季五輪へ一体感醸成 JOC研修会に選手147人が参加 高木美帆、平野歩夢らの姿も
2025年4月24日(木)18時44分 スポーツニッポン
日本オリンピック委員会(JOC)は24日、東京都内で来年2月のミラノ・コルティナ五輪の代表候補選手とスタッフを対象とした「TEAM JAPAN Building Up for ミラノ・コルティナ2026」を開催。チームジャパンとしての自覚と責任、連帯感を強めることを目的とした研修を実施した。
研修には選手147人、スタッフ45人の計192人が参加。最初の講義では昨夏のパリ五輪で旗手を務めたフェンシング女子サーブルの江村美咲、ブレイキン男子の半井重幸の2人が「パリからミラノへ」をテーマに五輪で闘う意味や世の中に与える影響などについて語った。その後は屋内施設でブラインドサッカー体験を行い、コミュニケーションを深めた。
冬季競技の選手を対象とした同様の研修は毎五輪ごとに行われてきたが、コロナ下だった22年はオンラインでの実施で、一堂に会しての実施は8年ぶり。JOCの伊東秀仁・選手強化本部副本部長はミラノ・コルティナ五輪が分散開催となることを念頭に、「他競技との関わりが凄く大事。直接、結果につながるかは分からないが、励みになるだろうし情報交換もできる」と意義を強調した。
3大会連続の五輪出場を目指すスノーボード女子ハーフパイプで北京大会銅メダルの冨田せな(宇佐美SC)は「五輪のことをいろいろと考える機会をいただけた。研修を通して学んだことを生かせられたら」と話した。研修はあす25日夕方まで、様々なプログラムが用意されている。冨田せは「どうしても同じ競技の選手で固まりがちなので、氷上競技の選手と交流できれば」と意欲を示した。