現役プロサッカー選手がJリーグ版「父親リスト」導入を提言「選手が安心して家族と向き合える環境を」
2025年4月20日(日)14時43分 スポーツニッポン
J3栃木シティのFW都倉賢(38)が20日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。「大谷翔平選手の「父親リスト」入りのニュースから想うこと」と題し、Jリーグ版「父親リスト」導入を提言した。
大リーグでは2003年には家族の葬儀参列などのため3〜7試合チームを離れてその間に選手を40人枠から補充できる「制限リスト」を新設。2011年からは出産の立ち会いのため「父親リスト」に入って3試合チームを離れ、同様に選手を補充することが可能となった。日本選手では過去に青木宣親、川崎宗則、前田健太、田中将大、ダルビッシュ有、鈴木誠也もこの制度を利用した。
都倉は「大谷翔平選手が『父親リスト』入りしたというニュースを見て、心から『これはJリーグにも導入してほしい』と感じました」とつづった。
「MLBには、選手が出産に立ち会うためにチームを離れる『父親リスト』という制度があります。最長3日間の休暇が与えられ、家族と共に命の誕生を迎える。それが“当然の権利”として制度化されているという事実に、改めて感動しました」とし、「一方、Jリーグではこうした制度がまだ整備されておらず、選手が「立ち会うかどうか」を“空気”や“監督のスタンス”で判断せざるを得ない場面も少なくありません」と明かした。
「僕自身は、たまたまオフの日に娘が産まれてくれたので、迷うことなく立ち会えました。でももしそうじゃなかったら──きっと、いろんな感情と戦っていたと思います」と実体験をつづり、「だからこそ、リーグとして『父親リスト』のような仕組みを導入し、選手が安心して家族と向き合える環境をつくっていくこと。それが、これからのスポーツ界に必要な“当たり前”だと僕は思います」と私見をつづった。
そして「『父であること』も、「選手であること』と同様に大切にされるべき。その価値観が、スポーツの世界にももっと根付いてほしいと願っています」と願いを込め、「チェアマンのノノさんに届きますように!!!」と、Jリーグの野々村芳和チェアマンに呼びかけた。
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