新潟 痛恨逆転負けで3試合ぶり黒星 2失点に絡んだDF稲村「両方とも自分が防げた」スタンドに謝罪
2025年4月20日(日)4時0分 スポーツニッポン
◇明治安田J1第11節 新潟1−2京都(2025年4月19日 デンカS)
明治安田J1リーグ第11節が19日に行われ、J1新潟はホームで京都に1—2で敗れた。今季初の逆転負けで3試合ぶりの黒星を喫し、今季ホーム初勝利はならず。前半19分にMF奥村仁(24)が得たPKをFW矢村健(27)が決めて先制したが、後半28分、同41分に失点した。順位は暫定19位。次節は26日、アウェーで柏と対戦する。
逆転勝ちした京都イレブンがサポーターと喜ぶ中、スタジアムからは大ブーイングが新潟の選手たちに浴びせられた。2失点に絡み、スタンドに向かって頭を下げたDF稲村は「判断ミスだった。両方とも自分が防げた」と唇をかんだ。
後半に明暗が分かれた。先制し、積極的に追加点も狙った前半から一転、後半は前線の運動量が低下。序盤から相手の背後を突く狙いを徹底したこともあり、DF堀米は「それでも(前線の選手は)頑張ってくれていたけれど、じわじわとひっくり返せなくなってきた」と次第に主導権を握られた。
すると直近2試合で無失点だった守備がほころびを見せる。ハイラインの裏に蹴られたボールを、稲村の背後から飛び出したFWエリアスに詰められて同点。2失点目も同じように裏に出たボールに対し、稲村とGK藤田の連係ミスから逆転ゴールを許した。前節から中2日ながら選手交代を含めて後半にギアを上げ、勝負どころを制して暫定首位に立った京都と、前半は狙い通りだったが、後半はシュート1本に終わって降格圏に沈む新潟の現状が、くっきりと表れた。
これで今季ホームでは4分け2敗と勝利が遠い。サポーターの鬱憤(うっぷん)もたまっている。ベンチ脇でブーイングを聞いた樹森監督は「いい雰囲気をつくってもらっているので、本当に勝ち点3を取らないといけない。物足りないのは当たり前」と神妙な面持ちで受け止めた。
この日は日本代表の森保監督が視察に訪れた。7月に韓国で開催される東アジアE—1選手権を視野に日本代表入りを目指す稲村は「こんなプレーをしているようでは、目指しているところが遠ざかっていく。本当にサポーターの皆さんには申し訳ないが、切り替えて次勝てるようにしたい」と言葉を絞り出した。(西巻 賢介)