日本ハムの投打で期待のドラ1・柴田獅子、20日のイースタン・リーグのオイシックス戦で“プロ初登板
2025年4月20日(日)6時0分 スポーツニッポン
ついに、マウンドに上がる。日本ハムのドラフト1位・柴田獅子投手(19)が、20日のイースタン・リーグのオイシックス戦で“プロ初登板”する。先発で1イニングを予定しており、プロ入り後は球速も高校時代から2キロアップの最速151キロをマークするなど順調に成長。投打で期待される注目ルーキーが、投手としてベールを脱ぐ。
ここまで打者としてイースタン・リーグで経験を積んできた柴田が、待望の投手デビューだ。新庄監督や栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサーらがほれ込む逸材が、2軍ではあるがプロで初登板初先発する。
沖縄・国頭での2軍春季キャンプでは打撃練習と並行して投手の練習メニューを消化。2軍本拠の千葉・鎌ケ谷に戻った後のブルペン投球では自己最速を2キロ更新する151キロをマークした。さらに、3月26日には初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板し、最速150キロを計測。稲葉2軍監督は「真っすぐも良かったし、スライダーもいい曲がりだった」と評価していた。
順調な成長曲線を描き、ほぼ当初に「4月中旬」としていた予定通りの投手デビューとなる。柴田自身も「目指しているのはもっと上なので段階を踏んでいきたい」と話していた中で、現時点での実力を測るマウンドになる。高校通算19本塁打の男は、ここまでは打者として経験を積み、同リーグで9試合に出場。打率・111とプロの壁に当たっているが、それも成長過程の一つだ。
寮生活での意識も高い。特に食には気を使い、ラーメンや油が多いものは一切食べない。主食は玄米で、寮の夕食では「2、3合炊いてあると思うんですけど、炊飯器が僕一人で空になっちゃうんですよね」と頭をかくが、その食への姿勢も成長の一助になる。投打で無限の可能性を秘めるルーキー。「投手・柴田」のお披露目の時が来た。