横浜M、23年ぶり&1シーズン制初の単独最下位...新体制初陣で浦和に敗れ、10年ぶり7戦白星なし
2025年4月20日(日)18時33分 スポーツニッポン
◇明治安田J1リーグ第11節 横浜M1—3浦和(2025年4月20日 埼玉スタジアム)
横浜F・マリノスはアウェーで浦和に1—3で敗れ、15年以来10年ぶりに7試合白星なしに終わった。18日にスティーブ・ホーランド氏(54)が監督解任され、パトリック・キスノーボ・ヘッドコーチ(HC、44)が暫定的に指揮を執って臨んだ一戦。一度もJ2降格を経験したことがない伝統的クラブが、開幕から12試合でわずか1勝のまま、02年以来23年ぶり、1シーズン制では初の単独最下位に沈んだ。
横浜Mにとって、アジア・チャンピオンズ・リーグ・エリート(ACLE)準々決勝アルナスル(サウジアラビア)戦前最後の試合。勝利で弾みをつけたかったが、いきなりアクシデントに見舞われた。試合開始からわずか10秒、FW宮市が右サイドで相手DF長沼と空中戦の競り合いの際に接触し転倒。右側頭部付近を痛めた様子を見せながら仰向けの状態で動けなくなり、担架で運ばれFWマテウスと交代した。
悪い流れは続く。0—0で迎えた前半終了間際には、DF松原が自陣ペナルティーエリア手前でファウル。このFKを相手MFサヴィオに右足で直接決められて先制された。
0—1で試合を折り返し、まずは同点を狙うも、まさかのミスが起こる。後半開始直後だった。自陣右サイドからDF松原がスローインを投げ入れると、ゴール前でDF諏訪間が処理を誤り、右足で空振りするキックミス。こぼれ球を相手MF渡辺に拾われ、追加点を許した。
それでも2—0の後半14分に反撃する。FWマテウスが右サイドからペナルティーエリアへ進入し、中央へパス。FW植中が相手と競り合いながら粘り強くパスを送り、最後はMF山根が右足シュートでネットを揺らした。
だが、反撃もここまで。同37分にはマテウスの右クロスをファーサイドでFWロペスが頭でゴール前に送るも植中のシュートは枠外。同点を狙うどころか、同43分にも失点し、力尽きた。
チームはリーグ戦12試合でわずか1勝のまま、ACLEでアジア制覇を目指し、準々決勝以降が集中開催されるサウジアラビアへ向かうことになった。
▽横浜M先発メンバー
【GK】朴一圭
【DF】松原健、諏訪間幸成、トーマス・デン
【MF】永戸勝也、宮市亮、山根陸、ジャン・クルード
【FW】遠野大弥、アンデルソン・ロペス、植中朝日
▽ベンチスタート
【GK】飯倉大樹
【DF】サンディ・ウォルシュ、加藤蓮
【MF】渡辺皓太、天野純、松村晃助
【FW】エウベル、ヤン・マテウス、浅田大翔
▽選手交代
【前半6分】宮市→マテウス
【後半15分】クルード→渡辺皓、永戸→加藤
【同32分】遠野→エウベル、ロペス→天野