キム・ヘソンに「押し出された」ラックス、新天地で打率3割超え 3Aキムと対照的、韓国メディア「ドジャースの計画に狂い」指摘
2025年4月22日(火)16時40分 J-CASTニュース
韓国メディア「スターニュース」(ウェブ版)は2025年4月22日、大リーグのシンシナティ・レッズに所属するギャビン・ラックス内野手(27)の特集記事を組み、ロサンゼルス・ドジャースのキム・ヘソン内野手(26)との現状を比較した。
ポジションがかぶるラックスが放出
ユーティリティープレイヤーのラックスは、ドジャースではセカンドのレギュラーとして活躍。24年シーズンは、139試合に出場して、打率.251、10本塁打、50打点を記録した。
25年シーズンも主力としてプレーするとみられたが、1月6日にトレードでレッズに移籍した。移籍3日前の1月3日に、キムがポスティングシステムを利用してドジャースに移籍したことで、セカンドのポジションがかぶるラックスが放出される形となった。
キムは、韓国プロ野球(KBO)リーグで4年連続ゴールデングラブ賞を受賞するなど、高い守備力を誇った。打撃に関しても4年連続で打率3割超えを記録し、ミート力が高く評価され、セカンドのレギュラー候補に挙げられた。
ドジャースを放出されたラックスと、新加入したキム。今シーズンの両者のスタートは対照的なものとなった。
ラックスは22試合に出場して、打率.315、1本塁打、11打点を記録。出塁率と長打率を合わせたOPSは.843だ。得点圏打率は.429を誇る。ナ・リーグの打率ランキングでは、22日現在、11位につけている。
「ドジャースにとって、ラックスの成績が惜しまれる」
一方のキムは、期待されたオープン戦で打撃不振に陥り、マイナーで開幕を迎えた。現在、ドジャース傘下の3Aでプレーし、一時、打率が3割を超えたが、大リーグ昇格のチャンスは訪れていない。
キムが狙っていたセカンドのポジションは、開幕から主にトミー・エドマン選手(29)が担っている。
「スターニュース」は、両者の現状を皮肉るように「キム・ヘソン加入後、トレードでチームを去ったギャビン・ラックスのバットが猛威を振るっている」と報じた。
さらに、「ラックスは、キムに押し出されるようにしてレッズに移籍したが、ドジャースの計画は、ふたを開けてみれば違うものになった」とし、「ドジャースにとって、ラックスの成績が惜しまれる」と指摘した。
大リーグ7年目のシーズンを順調に滑り出したラックス。対照的にキムの米国1年目は試練のシーズンとなりそうだ。