「里見夢境」が香港で雪辱期す 絶好調のモレイラ騎手「相手は強いけど、僕の馬も高い能力がある」

2025年4月22日(火)6時0分 スポーツ報知

G1馬となり再び海外の強豪に挑むサトノレーヴとモレイラ(カメラ・高橋 由二)

◆チェアマンズスプリントプライズ(4月27日・芝1200メートル、香港・シャティン競馬場)

 今週、国内G1はひと休みだが、香港でJRA海外馬券発売対象レースとなるチャンピオンズデーG1・3競走(27日、シャティン)が行われる。日本勢8頭で注目は、チェアマンズスプリントプライズ(芝1200メートル)のサトノレーヴ。高松宮記念で初のG1制覇を果たし、絶好調ジョアン・モレイラ騎手(41)=ブラジル=とともに香港短距離王にリベンジを狙う。春G1・4戦全勝で現地に乗り込む角田晨記者が状態を取材した。

 G1の勲章を胸に“最強”へリベンジだ。サトノレーヴがチェアマンズスプリントプライズで相まみえるのは、地元のカーインライジング。昨年12月の香港スプリントで3着に敗れた因縁の相手は、G13連勝を含む11連勝中。主に1200メートル戦を使われ、14戦12勝、2着2回と圧倒的な強さを見せつけている香港短距離王だ。強力なライバルをモレイラも「間違いなく一番の注目馬。総合力があり非常に強い」と称賛。越えるべき壁は高い。

 だが、日本のスプリント王も強さを増している。高松宮記念は直線残り200メートルから力強く差し脚を伸ばし、着差以上の完勝。鞍上は「直線でスペースができるのに時間がかかったが、瞬発力を見せてくれた。香港(スプリント)よりパフォーマンスが上がっていた」と笑顔で振り返り、「今回チャレンジする資格は十分にある」と言葉に力を込めた。

 国内最終追い切りとなった17日には、タスティエーラ、ルクソールカフェと同門の強豪たちと3頭併せを行い、力強いフットワークで万全をアピール。堀調教師は「カイバ食い、健康状態は良好で、毛づやも良く、いい状態を保っています。検疫厩舎も2回目なのでストレスがなく、心身もまとまっています」と順調さを強調した。

 父ロードカナロアは「龍王」の表記で12、13年の香港スプリントを制し、その強さを世界にとどろかせた名スプリンター。現地表記で「里見夢境」サトノレーヴのたぐいまれなスピードと力強い走りはその正当後継者だ。3走連続のタッグとなる“マジックマン”は「相手は強いけど、僕の馬も高い能力がある。勝つためにベストをつくしたい」と闘志をたぎらせた。日本調教馬は過去6頭が挑戦し、まだ勝ち星がないレースだが、皐月賞をミュージアムマイルで制し、春G1・4戦3勝と絶好調のパートナーとともに、龍の子がシャティンの頂点に立つときは近い。(角田 晨)

 ◆24年香港スプリントVTR JRAオッズで単勝1.1倍の1番人気だったカーインライジングが、道中2番手から直線残り250メートルで先頭に立って押し切る隙のないレース運びで8連勝を達成。サトノレーヴはG1初出走だったスプリンターズS7着からの転戦で、初の海外挑戦。モレイラとは4戦ぶりのコンビで「注目馬がいてマークしながら進んだ」と6、7番手から進め、直線は内から伸びるも届かず。外から迫ったヘリオスエクスプレスに差されての3着だったが、鞍上はレース後「毎回レベルアップしている」と評価していた。

スポーツ報知

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