【日本スーパーフライ級王座決定戦】東福岡高OB対決は後輩が勝利 山口がダウンをはね返して判定勝ち

2025年4月22日(火)20時32分 スポーツニッポン

 ◇プロボクシング日本スーパーフライ級王座決定戦10回戦 山口仁也《判定》吉田京太郎(2025年4月22日 東京・後楽園ホール)

 同級1位・山口仁也(25=三迫)が同級2位・吉田京太郎(27=ワタナベ)を3—0(95—94、96—93、96—93)の判定で下し、日本タイトル初挑戦で王座に就いた。2回から積極的に前に出てペースを握った。9回にはダウンを喫したが、下ることなく攻め続けた。

 試合1カ月前に前王者・高山涼深(ワタナベ)の王座返上で急きょ、相手が変わった。左構えの高山に対し、この日の相手の吉田は右構え。それでも、「一番の作戦だった」と言うボディーを足がかりに2回から前に出た。吉田の持ち味である右のカウンターで、9回にダウンを喫したが「想定していたので立て直せた」とひるまなかった。

 山口が東福岡高ボクシング部で1年の時、3年に吉田がいた。在学中は「あまりかかわりはなかった」が、当時2年の親しい先輩が吉田にかわいがられていた縁で、大学進学後に数回、一緒に食事をした。「タイトル戦なので、対戦相手としか考えなかった」と言うが、先輩を破っての王座に「ホッとした」と話した。

 王座決定戦でのタイトル獲得のため、次戦は指名試合。相手は昨年10月の挑戦者決定戦で引き分け(優勢点で山口の勝者扱い)た重里侃太朗(志成)に決まっている。三迫貴志会長が「借りを返さないといけない」と話す横で、新王者は「きょうは王座決定戦。次、勝って本当のチャンピオンです」と汗をぬぐった。

 ▼吉田京太郎 右のカウンターは狙っていたが、(ダウンをとった後は)ラッシュにいけなかった。後輩には負けられないと思っていたので悔しいが、後輩とベルトを懸けて戦えたのは、楽しかった。

スポーツニッポン

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