【巨人】防御率12球団トップ!蘇った「令和の風神、雷神」好調ブルペンを支えるキーマンとは

2024年4月23日(火)12時41分 ココカラネクスト

左腕リリーバー、バルドナードが好調を維持している(C)産経新聞社

 巨人は4月23日から中日と3連戦を戦う。

 前週に行われた阪神、広島のビジター6連戦を3敗3分と1勝もできず。ただ、そんな中でも阿部慎之助監督は「負けなかった」として、鉄壁の守りを示している投手陣をたたえている。

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 チーム防御率は12球団トップ、唯一1点台となる「1.90」を誇る。現在先発においてリーグトップ防御率の高橋礼(0.38)、スガコババッテリーで話題の菅野智之も高橋に次いでリーグ2位(0.44)を誇る。また先発陣が安定的に試合を作り、中継ぎ陣もチームのストロングポイントとなっている。

 「7回の男」として存在感を示しているドラフト1位ルーキーの西舘勇陽は開幕からここまで全9試合連続無失点を重ね、リーグ単独トップとなる9ホールドをマークしている。高速クイックの投球術、ピンチを招いても顔色ひとつ変えないマウンド度胸もリリーバー向きとして高く評価されている。

 終盤のチームを支えているのは助っ人左腕のアルベルト・バルドナードの存在も大きいとされる。昨年7月からチームに途中加入すると長身から投げ下ろす球威ある直球と変化球のコンビネーションで注目を集めた。

 今季もオープン戦で無失点リレーを続け、開幕1軍入りを勝ち取ると、バルドナードもここまで9試合に登板して5ホールド、防御率0.00と鉄壁の守りを誇る。

 ブルペンでは開幕当初、守護神・大勢につなぐ「8回の男」として左腕の中川皓太が託されたが、その中川は左ひざ痛のため4月14日に選手登録を抹消された。本来であれば1大ピンチともなるところをダメージがさほど少なく運用できているのも、バルドナードの存在が光っている。

 チームがリーグ連覇を果たした08年以降にブルペンを大きく支えたのは「風神・雷神」と呼ばれる、山口鉄也(現2軍チーフ投手コーチ)、越智大祐の左右のリリーバーだった。左腕・山口のスライダー、右腕・越智の落差のあるフォークで並みいるバッターを抑えてきたとあって、強いチームの象徴ともされた。

 近年のチームの不振には救援陣の整備が必須といわれてきた中で、開幕以来、安定した力を発揮する左右のリリーバーが「令和の風神、雷神」となってチームを支えている。チームのブルペンではほかにもプロ2年目の船迫大雅もここまで7試合に登板し、4ホールド、防御率0.00と安定した投球を続けている。

 最近のゲームでは得点力不足に悩まされているが、ある程度点が取れるようになれば、ますます好循環が期待できそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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