巨人・岡本 左肘筋損傷で長期離脱...一塁で交錯、腕が逆方向に曲がった 坂本が昇格
2025年5月7日(水)5時30分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人1—7阪神(2025年5月6日 東京D)
巨人・岡本和真内野手(28)が、6日の阪神戦で初回の一塁守備で打者走者と交錯し、左肘を痛め負傷交代。都内の病院で「左肘の筋損傷」の診断を受け、長期離脱も免れない状況となった。主砲を欠いたチームは1—7で完敗。東京ドームでの阪神戦は開幕から5戦全敗の球団ワースト記録で2位に転落した。
試合開始直後に東京ドームが凍り付いた。初回無死一塁。バントの打球を処理した三塁手から送球を受けた一塁・岡本が打者走者の中野と交錯した。ミットを手にする左腕が伸び切った状態でぶつかり、左肘が反対方向に。その場に倒れ込んだ主砲は苦悶(くもん)の表情を浮かべた。左肘を押さえながら自ら歩いてベンチに戻ったが、交代がアナウンスされた。
痛みに強い不動の4番を襲ったアクシデント。試合中に都内の病院へ向かい「左肘の筋損傷」と診断を受けた。阿部監督は「ちょっと長期離脱になりかねない。時間はかかるだろうという診断」と説明。球場に戻った岡本は包帯やギプスなどはしていなかったが、首脳陣と話し合ったとみられ、「一日でも早く戻れるように頑張ります」とコメントし球場を後にした。7日に出場選手登録を外れ故障班に合流する。
昨季は吉川とともに全143試合に出場。今季も全試合に4番で出場し、いずれもリーグ3位以内の打率・308、8本塁打、25打点とチームを引っ張ってきた。主砲の離脱はあまりにも痛い。
岡本を欠いた打線は1得点に終わり完敗。1試合4失策は東京ドームでは06年以来19年ぶりのワースト記録だった。開幕から阪神戦の東京ドーム5戦全敗、甲子園の1勝2敗を含め8回戦を終えて7敗を喫するのも史上初の屈辱だ。指揮官は「いるメンバーでなんとかやるしかない。奮起させるようにこちら側から声がけしたい」。7日に不振で2軍調整中の坂本が昇格する。主砲の穴を全員でカバーするしかない。(青森 正宣)
▼阪神・中野(初回にバントを決めたが、一塁手の岡本と交錯。8回守備から退き)よけたんですけど…。自分は大丈夫です。
≪故障の少ない岡本≫岡本の故障は近年では21年に左脇腹痛の影響でCSを欠場。昨年11月のプレミア12を「左第5腰椎分離症」で辞退した。レギュラーシーズンでは体調不良の欠場などはあったが、コロナによる短縮シーズンの20年を除き、レギュラーに定着した18年から毎年140試合以上に出場している。
≪阪神戦ではワースト≫巨人が東京ドームで、同一カード開幕5連敗以上は、17年広島に7連敗、昨年ヤクルトに5連敗、今季阪神に5連敗と3度目。阪神戦では04年の4連敗を抜くワーストになった。