「これはクレイジーだ」“ファンの野次”でヤ軍指揮官を退場にした球審がまさかの反論「誰が言ったかなんて関係ない」

2024年4月23日(火)16時30分 ココカラネクスト

ファンの野次で退場させられたブーン監督は納得がいかず球審に抗議(C)Getty Images

 ヤンキースのアーロン・ブーン監督が現地時間4月22日(日本時間23日)、本拠地・ヤンキースタジアムで行われたアスレチックス戦で試合開始わずか5球で退場処分を言い渡されるというハプニングが起きた。

 初回、アスレチックスの先頭エステウリ・ルイーズはスイングを仕掛けながら右足に死球を受けた。このプレーに、ブーン監督は両手を広げて不満を表し、スイングしているとアピールした。

【動画】ファンの野次で退場!ヤンキース監督が猛抗議のシーン

 そして、続く2番のタイラー・ネビンに対してヤンキース先発のカルロス・ロドンが1球目を投げたところで、ウェンデルシュテット球審がブーン監督に警告を発してその場はおさまったかのように見えたが、すぐに同球審は「退場だ!」と叫んだ。

 写真や映像では無言でベンチにいるブーン監督の背後に、スタンドで何かを叫んでいるファンの姿が映っている。その直後に退場が宣告されたことになる。

 この一連の出来事を米紙『New York Post』は詳しく紹介している。記事内で「ブーン監督はダグアウトから飛び出し、客席を指差してウェンデルシュテット球審に、叫んだのはファンだと告げた」としたが、球審は「誰が言ったかなんて関係ない」と答えたという。

 記事内では、試合後に球審が反論したコメントも紹介している。記事によると、球審は「アーロン・ブーン監督はヤンキースの監督として、あのダグアウトで起こることすべてに責任がある」とし、ブーン監督を退場させた経緯を説明した。

 さらに、球審は「私の意見では、ダグアウトの一番奥から何かが聞こえてきた」とも語っており、「彼(ブーン監督)が言ったのは、ダグアウトの真上にファンがいたということらしい。私のキャリアの中で、ファンが言ったことで選手や監督が退場になったことはない。ダグアウトの一番奥から何か聞こえてきた。彼のエリアとは関係ないが、彼はヤンキースの監督だ」と主張しているという。

 ファンの野次で監督が退場させられるという前代未聞の出来事だったが、ファンもチームも一心同体ということか…。今回の騒動には疑問の声が上がっている。

 米メディア『Fox Sports』のベン・バーランダー記者は自身のXで「信じられない。アーロン・ブーン監督は、最前列のファンが審判に野次を飛ばしたため退場させられた。これは史上最悪の退場?」と投稿すると、ファンからは「これはクレイジーだ」「これはバカげている」「こんなことはおかしいし、審判の権力の横暴だ」と、批判に同調する声があふれた。

 試合はヤンキースが0-2で敗れたが、その敗戦以上にインパクトを残した退場劇となった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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