鈴木誠也「すごい試合」「周りに感謝」 2安打2打点でドジャース戦サヨナラ勝ちに貢献
2025年4月23日(水)12時18分 スポーツ報知
◆米大リーグ カブス11×—10ドジャース=延長10回=(22日、米イリノイ州シカゴ=リグレーフィールド)
カブス・鈴木誠也外野手(30)が22日(日本時間23日)、本拠地・ドジャース戦に「3番・指名打者」でスタメン出場し、5打数2安打2打点だった。チームは延長10回にサヨナラ勝ちして乱打戦を制した。
カブスは初回、先発した今永昇太投手(31)が2死一、二塁でエドマンに先取点となる8号3ランを被弾。先頭の大谷翔平投手(30)を三塁手・ワークマンの失策で出塁を許し、2死一、二塁となるとエドマンが中堅へ8号3ランを放った。直後の1回裏にカブスはハップ、タッカーの連打に二盗もからめて無死二、三塁のチャンスを作ると、誠也が左翼手の頭を越える2点適時二塁打を放って1点差に迫った。
カブス打線はつながって、スワンソンの中堅フェンス直撃の適時三塁打、クルーアームストロングの左翼への適時二塁打、アマヤの右前適時打で一気に逆転した。2点のリードを奪ったが、今永が2回にもパヘスに3号ソロを浴びて1点差。1点をリードした2回無死一、三塁で迎えた誠也の2打席目は、再びチャンスだったが空振り三振に倒れた。1点リードの4回1死一塁の3打席目は初球に反応するも遊ゴロに倒れた。
2点リードとなった6回1死一塁の4打席目は2番手左腕のバンダと対戦し、左前安打。左翼手・パヘスの失策も重なって二塁まで進んだ。マルチ安打は9日(同10日)の本拠地・レンジャーズ戦以来、出場7試合ぶりで、13日ぶりだった。7回に5点を奪われて逆転されるも、前を打つタッカーの7号2ランで1点差に迫った8回1死走者なしの5打席目は、4番手左腕・ベシアと対戦し、空振り三振に倒れた。
それでも試合は延長10回サヨナラ勝ち。試合後にNHK BSの中継のインタビューに応じた誠也は「すごい試合になりましたけど、最後こうやって(サヨナラで)勝てたのはよかったかなと思います。(1回表に)今永さんがちょっと苦しんで3点とられたけど、その後にチャンスの場面で回してもらって、積極的にいこうという思いがああいう結果になったのでよかった。チームの状態もよくて、周りの選手もたくさん打ってくれるので、そういった意味では試合の流れも常にカブス側にあって、すごくいい巡りがあると思うので、その流れに乗って自分の打撃が出来ていると思うので、周りに感謝です。(調子は)めちゃくちゃいいというわけではないけど、試合はすごく流れが左右するので、こういう試合で、たくさんのお客さんの力で打てているのはあるので、本当にいろんな人に感謝して日々送りたい。(今永は)本調子ではないのは見ていても分かるけど、その中で試合を作ってバッター陣にチャンスを与えてくれるのは頼もしい。昨年からずっと続いている。僕たちもしっかり援護できるようにこれからも頑張りたいです」とコメントした。
誠也は12日(同13日)の敵地・ドジャース戦で右手首の違和感を訴えて途中交代。7日(同8日)の本拠地・レンジャーズ戦でヘッドスライディングをして二盗を成功させた際に痛めたことが原因で、その後の3試合を欠場した。16日(同17日)の敵地・パドレス戦で復帰すると、18、19日(同19、20日)の本拠地・ダイヤモンドバックス戦では2試合連続本塁打。20日(同21日)は安打が出ず、21日(同22日)は試合がなかった。
今季のドジャース戦は、3月18、19日の東京ドームでの開幕シリーズでは8打数無安打。11、12日(同13日)に敵地のドジャースタジアムで対戦した際も5打数1安打で、この日の試合開始前の時点で合計13打数1安打と苦しめられていた。