巨人・増田陸 今季初打席で3年ぶり安打「情けないですけど、それでも必死にやってきて...」
2025年4月23日(水)23時18分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 巨人2—0中日(2025年4月23日 東京D)
巨人の増田陸内野手(24)が23日の中日戦(東京D)で1軍では3年ぶりとなる安打を放った。
0—0のまま迎えた7回、7番に入っていた3番手左腕・中川の代打で先頭打者として打席へ。この回からマウンドへ上がった相手3番手左腕・斎藤に2球連続で空振りして2ストライクと追い込まれたが、3球目のフォークボールを拾って三遊間を抜いた。
増田陸の安打は2022年9月25日の中日戦(バンテリンD)で大野雄から代打で中前打を放って以来941日ぶりだった。
犠打で二塁に進み、代打・長野の右飛にタッチアップして三塁へ。それでも先制のホームを踏むことはできず、交代となったが、今季初打席で放った安打はアピールには十分だった。
試合後には一本出て「うれしかった」と率直な感想。「初球から振っていこうと決めていたので、ボール球でしたけど、追い込まれてから切り替えてなんとかなんとかしようと思って、その結果、抜けてくれて良かったです」と振り返った。
3年ぶりの安打に思わずガッツポーズも飛び出したが、「いやもう、入り込んでたんで、自然に出ました」と笑顔。「3年空くっていうのは情けないですけど、それでも必死にやってきて、その結果、まず一本出たんで良かったです」と喜びをかみしめた。
「バッティングのなかでしっかりトップとって、タイミングしっかり合わせるってことを意識してて、あそこに立ったら形じゃないですけど、練習でやってることがやっと結果に出たんで続けてやっていきたいと思います」という増田陸。
「満足したらダメですけど、自信にして1打席1打席また真剣に向かっていけたらなと思います」と決意を新たにしていた。
2022年6月22日のDeNA戦(東京D)では8回の第4打席で自打球を左膝付近に当ててその場に崩れ落ちながら、ベンチにも戻らずコールドスプレーをかけてもらっただけでプレー続行。カーブに空振り三振を喫してベンチに下がった後には、フル出場できず途中交代にベンチで悔し涙を流したガッツマン。
レギュラー定着への熱い思いが巨人ファンの胸を打ってから3日後のヤクルト戦(神宮)では3号ソロを放つなどプロ初となる3安打猛打賞の活躍を見せた。あれから早くも3年。G党にとってはうれしい陸の一打となった。