阪神・村上 “Gキラー”だ通算5戦3勝無敗 大黒柱の自覚8回1失点で両リーグトップの4勝目
2025年4月26日(土)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神4—1巨人(2025年4月25日 甲子園)
チームの勢いそのままに、阪神・村上が巨人打線を沈黙させた。8回6安打1失点の好投でリーグトップ4勝目。これで巨人戦は通算5試合3勝無敗、防御率0・77とした。“Gキラー”ぶりを発揮し、5連勝に貢献した。
「四球が無かったのも良かったし、テンポ良くいけたのも良かったと思います」
唯一のピンチは3回だった。2死から3連打で満塁とされたものの吉川を中飛に仕留めて切り抜けた。中堅方向に強風が吹き付ける条件も序盤からインプットしており「低めに丁寧に、を意識した」と好投につなげた。
春季キャンプ中、ひそかに開催された会があった。「虎の兵庫県人会」。村上、近本、才木、佐藤輝、坂本の5人がキャンプ休日に飲食店へと集結し、グラスを傾けた。今では当たり前となった「○○県人会」のコミュニティー。だが阪神内での「兵庫県人会」は意外にも初開催だった。村上は「(同じ兵庫県出身の)今朝丸と下村は参加できなかったんですけど、沖縄で5人でやりました。楽しかったですよ」と頬を緩め、「最初にちょろっと兵庫県の話をしたぐらいで。あとはほとんど野球の話をしていました」と結束を固めた時間を振り返った。
「5人全員が今1軍にいますし、地元の人たちが引っ張っていければ球団的にもベストだと思うし。頑張っていきたいですね」
その言葉通り、この日は才木を除く4人がスタメンに名を連ねた。自身は坂本とバッテリーを組み、快投を披露。近本は3回2死満塁で足を滑らせながら吉川の飛球を好捕し、同世代の佐藤輝は3ランを放った。「兵庫県人会」で力を合わせ、勝利を引き寄せた。
「オヨ(及川)が3連投していたので自分が長いイニングを投げたいと思っていたので8回までいけて良かった」。大黒柱の自覚がにじむ、111球だった。(遠藤 礼)