菅野智之、オリオールズの“事実上のエース”に…3勝目逃すも白星&投球回&防御率でチームトップ
2025年4月24日(木)12時21分 スポーツ報知
◆米大リーグ ナショナルズ4—3オリオールズ(23日、米ワシントンDC=ナショナルズパーク)
オリオールズの菅野智之投手が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦で今季3勝目を目指して先発。7回を投げ2本塁打を含む5安打3失点。2試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成し、防御率は3・54となった。
初回、ウッドに先頭打者本塁打、ベルに4号2ランを許して3失点するも立ち直り、2回以降を無失点。渡米後最多の94球で最長タイの7回を投げ、ストライク率60%。1奪三振、2試合連続の無四球で、空振りを4つ奪った。味方打線が7回に3—3の同点に追いつき、負けが消滅。直後の8回に2番手のソトが勝ち越し点を許し、3−4で惜敗し、3連敗となった。苦戦するオ軍では、菅野の好投に絶賛が相次いだ。
敗戦の中で、キラリと光る投球だった。前回登板では、オ軍で今季初めて7回を投げぬき、この日、2試合連続で7回を投げた。ハイド監督は「最初に3点を献上したが、そこから、立ち直って7回を投げた。ファンタスティックだった。いろんな球種を織り交ぜて、疲れの兆しはみえなかった。彼は投球の術を心得ている。スピードに変化を加え、打者のバランスを崩していた」と、たたえた。
「初回の失点というのは、時に起こり得ることだが、トモは2回、3回とゼロを並べ、攻撃にリズムをもたらしてくれた。ただ、あと一歩及ばなかったが、我々はよく戦ったと思う」と指揮官。3連敗ながらも試合内容は前進している。
3回に反撃の口火を切る安打を放つなど2安打したホリデー二塁手は「トモ(菅野)がマウンドに立つ時、僕らは彼がクオリティーのある投球をすることを知っている。ストライクを投げて、試合の終盤まで投げてくれる、とね。だから、いつも、彼の後ろを守るのは、楽しい」と、語った。
開幕時は4番手だったが、開幕投手エフリンが、負傷者リスト入りし、モートンが0勝5敗と苦戦。菅野は3勝目は挙げられなかったが、2勝(1敗)と防御率3・54、投球回28はいずれもチームトップ。今や”事実上のエース”といえる存在になっている。