矢作調教師がドバイWCのフォーエバーヤングについて現地に質問&要望書 レース前に40分の採尿検査など運営面について
2025年4月24日(木)19時21分 スポーツ報知
フォーエバーヤング
矢作芳人調教師=栗東=は4月24日、ドバイ・ワールドCで3着だったフォーエバーヤング(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎、父リアルスティール)について、エミレーツレーシングオーソリティ(以下ERA)に送った質問及び要望書、さらにERAからの回答書の原文及び日本語訳を厩舎の公式Xで公開した。
質問及び要望書の中で矢作師はフォーエバーヤングがレース前に暗室で約40分の採尿検査を強いられ、その中でERA担当者から矛盾した指示で現場が混乱していたと指摘。尿も採取できずに、装鞍所へ向かう準備時間がほとんどなかった馬はイレ込み、相当な体力の消耗も見られたという。ちなみに、ワールドCのレース前に採尿検査を行うように指示されたのはフォーエバーヤングだけだった。
この40分の持つ正当性の説明を求め、「彼が最大の犠牲者になってしまったことを残念に思う」と心境を語っている。さらに、馬券発売対象レースだった日本の、さらに海外の競馬ファンに対して、自らの説明責任があるとしたうえで、「貴会の見解をお聞きした上で、起きてしまったことに対する謝罪を求めます」としている。
もう一つ、大きな目的として、今後の再発防止を求めた。その改善案の一つとして、レース前の尿検体が必要ならば、全出走馬の関係者に対して、事前の周知徹底が必要ではないか、と訴えている。また、尿を採取できなかった場合、採血など別の手段に切り返るなど代替案の検討も求めた。
この文書の最後ではドバイワールドCデーにおけるホスピタリティに感謝を述べ、「これからも、可能な限り、素晴らしい馬たちと共にこの舞台で世界の頂点に挑戦したい想いは強いです」としたうえで、ERAの見解を求めたとしている。