12回激闘ドローの堤聖也、比嘉大吾がWOWOWでセルフ解説  堤は中谷潤人や武居由樹との対戦で4団体統一路線を希望

2025年4月25日(金)16時24分 スポーツ報知

WOWOWのボクシング番組でセルフ解説したWBA世界バンタム級王者の堤聖也(左)と比嘉大吾

 WOWOWのプロボクシング番組「エキサイトマッチSP」(5月5日、WOWOWライブ&オンデマンド)の番組収録が25日、東京・江東区のWOWOW辰巳放送センターで行われ、今年2月24日に東京・有明アリーナで対戦したWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者・堤聖也(角海老宝石)と同級4位・比嘉大吾(志成)がゲスト出演。試合をセルフ解説した。

 9回にダウンを奪い合うなど激闘の末、ドローとなった一戦。試合前の心境や試合に向けた戦略を始め、試合展開に合わせて、その場面で思ったことなど、笑顔で振り返った。構えを自在にスイッチする堤は当初、展開次第でサウスポーに切り替えるつもりだったが、4回に偶然のバッティングで右まぶたをカット。「(左構えだと)見えない方の目が前にいくので、いけなくなった」と最後までオーソドックススタイルで戦った理由を明かした。「5回からは、いつ試合を止められるかわからないので、ギアを上げた」という。9回には比嘉が左でダウンを奪ったものの、堤の強烈な右ストレートがさく裂。比嘉はうつぶせに倒された。比嘉は「いいストレートですね」と話し、試合後「(映像で見て)ダウンしていると初めて気づいた」と明かした。試合途中から記憶がなく、「酔っ払っていても家に帰れる…。そんな感じですよ」とスタジオの笑いを誘った。

 ともに1995年生まれの29歳と同学年で、リングを離れれば親友同士。2人は2020年10月に初対戦して引き分けており、今回は堤の王座に比嘉が挑戦する形での再戦となったが、再び決着は持ち越しとなった。試合3日後には一緒に食事をしたという。収録後、比嘉は「いい試合でしたね」とニッコリ。堤も「面白い試合でした」と振り返った。対戦した2人がそろって番組のゲストに呼ばれたことについて、堤は「なかなかこういうことはできなかいから面白いですね」と笑った。

 バンタム級は現在、主要4団体全ての王者が日本人。6月8日には東京・有明コロシアムでWBC王者・中谷潤人(M・T)とIBF王者・西田凌佑(六島)が統一戦を行うことが決まった。堤は「もし僕と(WBO王者の)武居(由樹=大橋)選手が戦ったら、4団体統一戦の流れになるんじゃない?それぞれ事情はあるけど、シナリオを作って巻き込んでいかないと」と新たな提案で驚かせた。

 3月末の年間表彰式ではスーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が中谷に対し、来年に東京ドームで戦おうと呼びかけたことに対し、堤は「ぶっ壊したい」とぶち上げた。実際、表彰式後には所属ジムに「中谷君と(試合が)できないですかね?」と聞いたという。堤は「オモロイのは統一路線。結果的にそうなれば」と力を込めていた。

 戦績は堤が12勝(8KO)3分け、比嘉が21勝(19KO)3敗2分け。

スポーツ報知

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