阪神・岩貞が655日ぶり勝った!2番手で1回零封→直後にチーム逆転「600日ぶりぐらいにうれしい」
2025年4月25日(金)5時15分 スポーツニッポン
◇セ・リーグ 阪神4—2DeNA(2025年4月24日 横浜)
阪神・岩貞が粘りの投球で流れを呼んだ。
「自分で走者を出してるので。(抑えられて)良かったです」
1—2の6回から登板。1死一、二塁のピンチを招くも梶原を見逃し三振、代打・筒香を三邪飛に仕留めて得点は与えなかった。直後にチームが逆転に成功。「リリーフで粘って反撃を待つのは今まで通り。そういう投球ができて良かった」と力強くうなずいた。
今季初登板となった4月17日のヤクルト戦は、昨年8月3日のDeNA戦以来となる1軍マウンド。プロ12年目のベテランも、地に足が着いていなかったという。
「めちゃくちゃ緊張しました。喉カラカラで心臓はバクバク。これはちょっとやばいなと思って…」
これまで神宮球場での登板の際は球場内にあるブルペンから走ってマウンドまで向かうのがルーティンだったが、極限状態だった胸の高鳴りを抑えるためあえて歩いて向かった。「このまま走ったらまずいなと思ったんでゆっくり歩いて」。7回2死一、二塁のピンチをしのぎ、緊張のマウンドを終えていた。
今春、最初の4試合で計11失点と思うような結果は出なくても心は乱れず、視線は前を向いていた。「それだけ打たれたってことは今のボールでは全く通用しないということ。それなら配球もうまく使って抑えていく」。経験と工夫で1軍昇格にこぎつけた。
23年7月9日のヤクルト戦以来655日ぶりとなる勝利。実はこの試合も、森下が決勝弾でアシストした。
「600日ぶりぐらいにうれしいです」
チームへの貢献、久々の白星をかみしめるように頬を緩めた。
(遠藤 礼)