浦和が2年ぶり4連勝で暫定3位浮上!金子が加入後初ゴール サビオが60Mドリブルから絶妙アシスト

2025年4月25日(金)21時35分 スポーツニッポン

 ◇明治安田J1リーグ第12節 浦和1—0広島(2025年4月25日 埼玉スタジアム)

 浦和がホームで広島を下し、23年3月以来2年ぶりの4連勝を飾った。0—0の後半12分に、今季ベルギー1部コルトレイクから加入したMF金子拓郎(27)が移籍後初ゴール。他会場の結果を受け、17年5月以来の首位浮上は逃したものの、順位を1つ上げ暫定3位に浮上した。

 序盤から激しい攻防で一進一退の展開が続いた。前半36分には抜け出したDF石原がエリア内でパスを受けたが相手DFのカバーでシュートは打てず。続くCKからのDFボザのヘディングシュートも相手GK大迫に阻まれた。

 試合が動いたのは後半12分。左CKのピンチから圧巻のカウンターがさく裂した。自陣深くでボールを奪ったMFサビオが右サイドをドリブルで60メートル近く駆け上がり、逆サイドへラストパス。走り込んだMF金子が左足で蹴り込み今季初ゴールを決めた。最後まで集中した守備で値千金の1点を守り切った。

 昨年9月に就任したスコルジャ監督は昨季は残留争いを強いられ、今季も開幕から4戦未勝利。結果が出ない中でもブレることなく守備組織の構築を進めてきた。転機はコンディション不良によるFWチアゴサンタナの離脱。13日の町田戦から1トップにFW松尾、トップ下にMF渡辺を配置する布陣を採用すると連勝街道が始まった。パスコースの限定がうまく、二度追い、三度追いのできる松尾の献身的な守備が効き、指揮官の掲げるハイプレスが機能。松尾は最終ラインの裏に抜け出す動きを繰り返すことで攻撃に流動性ももたらした。

 渡辺を中盤の底から2列目に上げたことで、ダブルボランチの一角にはMFグスタフソンが定着。視野が広くボールを失わないスウェーデン代表の存在はビルドアップに安定感を与え、MFサビオの能力を引き出すことにもつながった。守備範囲が広くボール回収能力の高いMF安居との補完性も高い。

 チームの歯車がかみ合いだしたが、スコルジャ監督に慢心はない。「現在のメンバーにはリーグ優勝経験がある選手は7人しかいない。選手に繰り返し行っているのは今の状況で気を抜かないこと。自信過剰にならないこと。ハードワークし続けること」。大混戦から抜け出すため、今後も目の前の戦いに集中する。

 ▼金子 なかなか初ゴールが取れなくて焦りもあったし、気持ち的にきつい部分もあったのでホッとしている。(得点の場面は)サビオ選手を信じて走った。パスのおかげ。チーム全体で我慢強く守備ができているし、攻撃でも良い形をつくれている。

 ▼スコルジャ監督 ホームで勝てたし、拓郎のレッズ第1号も生まれてうれしい。試合をプレーするごとにチームは良くなっている。この後のホーム2試合でもファイナルサードでのプレー向上を目指していきたい。

スポーツニッポン

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