【青葉賞】エネルジコ 無傷3連勝でダービー切符!ルメールは史上最少騎乗回数でJRA2000勝達成

2025年4月27日(日)5時20分 スポーツニッポン

 「第32回青葉賞」が26日、東京競馬場で行われ、1番人気のエネルジコが大外一気の剛脚でデビュー3連勝。10年ペルーサ以来15年ぶりの無敗Vを飾り、2着ファイアンクランツと共にダービー(6月1日、東京)の優先出走権を獲得した。鞍上のクリストフ・ルメール(45)は、この勝利で史上10人目のJRA2000勝を達成。9085戦目で、従来の武豊の記録(1万81戦)を更新する最少騎乗回数での大台到達となった。

 2000勝のゴールの先に何が見えたか。ルメールがエネルジコの上で笑みを浮かべながら引き揚げてくる。「経験が少ないせいでまだ子供。レース前はテンションが高かったし、レースでは手前(軸脚)をしきりに替えていた。子供の分だけ伸びしろも大きいです」。デビュー3連勝でダービー切符をつかんだパートナーをこう評した。

 ペースが落ちついても折り合い重視。4角ではブービー12番手。直線で手綱が緩んだ途端に父ドゥラメンテ譲りのスラリと胴長の馬体が躍る。ラスト2F11秒3〜11秒2の高速ラップを大外からねじ伏せるように最速3F33秒4の脚で差し切った。「前にいた馬が凄く頑張っていたけど、最後の最後に届いてくれた。高かったテンションもゲートが開くとすぐ落ちついて、リラックスして走れた」とルメールは続けた。

 高柳瑞師は「この状態でこんなパフォーマンスができるなんて…。今まで扱ったことがないタイプです」と驚きを隠せない。「体のいろいろなパーツが伸びて、少しバランスを欠いているみたい。調教の動きも頼りない。大丈夫かな…と送り出したがレースに行くと走っちゃう」。ドゥラメンテの最終世代。成長途上でも素質は一級品だ。

 青葉賞組はダービーを勝てない。ジンクスはいまだ破られていないが、今年は本番までの間隔が1週広がった。「疲れを取るために1週でも延びるのはありがたい」と同師。「ダービーはトライしないといけない馬です」とルメール。2000勝のゴールの先には挑むべき3歳世代の頂上がおぼろげに見えた。

 ◆エネルジコ 父ドゥラメンテ 母エノラ(母の父ノヴェル)22年4月23日生まれ 牡3歳 美浦・高柳瑞厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7349万円 馬名の由来は力強く(イタリア語)。父名、母名より連想。

スポーツニッポン

「青葉賞」をもっと詳しく

「青葉賞」のニュース

「青葉賞」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ