アウディ、旗艦『A8』を3年半ぶりに刷新。S lineエクステリアも設定し7月より発売開始

2022年4月26日(火)7時35分 AUTOSPORT web

 アウディの旗艦サルーンとして、軽量&高剛性ボディ設計のアウディスペースフレーム(ASF)や前後不等分トルク配分のquattro、高効率直噴エンジンやフルLEDマトリクスヘッドライトなど、つねに『技術による先進』を体現してきた『A8』が大幅なアップデートを受けた。最新のデザイン言語をはじめ、シャシー制御や最先端のドライバーアシスタンスシステムなどを搭載。また、同車初となる“S lineエクステリア/インテリア”のオプションパッケージも設定され、7月からの発売が予定されている。


 4月21日に発表された第4世代『A8』のフェイスリフトでは、底辺を広げたシングルフレームグリルにより存在感を増した表情をはじめ、各所に施されたクロームインサートによってエクステリア面でも一眼見たプレステージ性が高められた。


 新たに全モデルに標準装備するマトリクスOLEDリヤライトは、薄く軽量でデザインの自由度が高く、消費電力の少ない有機発光ダイオード(OLED)を採用し、走行モードによりその表情を変えるとともに後続車が2m以内に近づくと、すべてのOLEDセグメントを点灯させることで車間距離を警告する機能も備える。


 一方のパワートレインでは、双方ともにツインスクロールターボを採用した3.0TFSI(340PS/500Nm)と4.0TFSI(460PS/660Nm)の2種類のパワーユニットを設定。いずれも8速ティプトロニックと組み合わせた48V電源システムによるマイルドハイブリッド(MHEV)を搭載しており、高効率かつ力強い走行を実現する。


 このMHEVシステムはリチウムイオンバッテリーとベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)により、減速時には最大12kWのエネルギーを回生。また、コースティング(惰力走行)時のエンジン完全停止に加えアイドリングストップの動作速度を22km/hへと高めたことにより、100km走行あたり最大0.7リッター(欧州値)の燃料削減を達成している。


 さらに通常時には前40:後60の非対称トルク配分を行う機械式センターディファレンシャル搭載のフルタイム4輪駆動システム“quattro”も健在。それを支えるボディパネルやフレーム部分にはアルミニウムを使用する一方、キャビンに熱間成型スチールコンポーネントとカーボンファイバー(CFRP)のパネルを採用しており、マグネシウムを用いたストラットタワーバーなど高いボディ剛性と軽量化を両立している。


 また、足元には標準装備のアダプティブエアサスペンションに加えて、先進のプレディクティブアクティブサスペンションをオプション設定(『S8には標準装備)。これは車両が路面や走行条件を先読みし、それぞれ1100Nmを発生する電動モーターを内蔵した4つのサスペンションを瞬時に独立制御することで、車両の姿勢変化を整えるテクノロジーとなる。


■S lineインテリアプラスパッケージなど新たな選択肢も用意された


消費電力の少ない有機発光ダイオード(OLED)を採用したマトリクスOLEDリヤライトを装備
足元には標準装備のアダプティブエアサスペンションに加えて、先進のプレディクティブアクティブサスペンションをオプション設定


 これによりアウディドライブセレクトのダイナミックモードではスポーティな走行に最適な走行姿勢を作り出し、コンフォート+モードではステアリングがフロントカメラと連動して路面状況を把握、アクチュエータを予測的に制御することにより路面の凹凸をスムーズに吸収したり、加速・減速・旋回の各状況において、つねに車体を水平な状態に維持し快適な乗り心地を実現する。


 さらにアウディプレセンス360と連動し、側面衝突が避けられないと判断した場合には衝突面の車高を約8cm引き上げ、車両剛性の高い部位でインパクトを受けるとともに、衝撃をサスペンションの減衰力で吸収してキャビンの変形や乗員への衝撃を軽減する機能も備えている。


 そのアウディプレセンス360に加え、安全運転支援機能(ADAS)では従来のアダプティブクルーズコントロール、アクティブレーンアシスト、トラフィックジャムアシストを統合したアダプティブドライブアシスト(ADA)を標準搭載。また、駐車などの際に車両の前後だけでなくタイヤの周辺の状況を3Dビューにより確認し、ホイールが縁石などに接触してダメージを受けることを未然に防ぐカーブストーンアシストなど、最新のセーフティ機能やアシスタンスシステムを搭載する。


 そのほか、ブラックハニカムパターンのS lineグリル、バンパー、20インチ専用ホイールにより堂々たる印象を醸し出す“S lineエクステリア”を新たにオプション設定し、さらに“S lineインテリアプラスパッケージ”やAudiデザインセレクションといった、フラッグシップにふさわしいクオリティとセンスを備えた、新たな選択肢も用意。


 そして571PS/800Nmを誇る最高峰『S8』には、専用デザインの前後バンパーやアルミニウムルックインサートにより精悍さを増したハニカムデザインのシングルフレームグリル、専用の点灯パターンを採用するOLEDリヤライトや4本出しの楕円エキゾーストフィニッシャー、5ダブルスポークスターデザインの21インチアルミホイールを採用し、価格は1190万〜2050万円(税込)となっている。

“S lineインテリアプラスパッケージ”やAudiデザインセレクションといった新たな選択肢も用意される
最高峰『S8』や”S lineエクステリアパッケージ”専用となる、デイトナグレーパールエフェクトやウルトラブルーメタリックといった新色も設定


アウディジャパン公式サイト:https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/a8/a8.html
Audiコミュニケーションセンター・フリーダイヤル:0120-598106

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