神様、仏様、今井様! 西武のエースが大記録 4月の月間防御率が61年稲尾に並ぶ0・30 球団タイ記録

2025年4月26日(土)6時0分 スポーツ報知

7回無失点と好投した先発の今井(カメラ・佐々木 清勝)

◆パ・リーグ 西武2—6オリックス(25日・ベルーナドーム)

 西武・今井達也投手(26)が、首位・オリックス打線を相手に7回3安打9奪三振無失点と好投。月間防御率を0・30とし、1961年6月の稲尾和久の球団記録に並んだ。前回18日のソフトバンク戦(ベルーナD)では8回無安打1失点。平良との継投で“ノーヒットワンラン”を達成したのに続く快投だった。チームは今井の降板後に逆転負けを喫し、4連敗となった。

 感情をむき出しに、ほえにほえまくった前回とは一転、淡々と投げ込んだ。それでも5試合連続100球超えとなる117球の熱投。7回2死。若月を142キロ宝刀・スライダーで三ゴロに打ち取った。7回3安打無失点。「いつもよりは(スライダーで)空振りを取れていないけど、真っすぐでカバーできた。古賀もそれを分かって(サインを)出してくれました」と謙虚に女房役をたたえた。

 初回からアクセル全開だった。2死から試合前時点でリーグトップの打率4割3分2厘を誇る太田に中前安打を許すも後続を斬り、2回にはこの日最速の156キロをマーク。3回には3者連続三振と圧巻だった。7回に、この試合2度目の3者凡退で降板。これまでの登板間隔を守れば4月はこの試合が最後で、月間防御率は0・30。「神様、仏様—」の276勝大投手・稲尾に並んで終えたが、最大の目標だった連敗ストップはかなわず「どうでもいいです。そんなの」と悔しさをあらわにした。西口監督も「絶対に今井に勝ちをつけなきゃいけないところ。本当に悔やまれる一戦です」と声を絞り出した。

 3勝目はスルリと逃げたが、最後までエースらしく気丈にチームを鼓舞し続けた。「さあ行こー!」。2—0の9回、今季から守護神に返り咲いた平良が連打で1点を失うと、味方の守備の乱れで同点に。それでも攻守交代時には最前列に飛び出して声を張り上げた。チームは4連敗となったが、快投を続ける右腕は今後も西口西武を引っ張り続ける。(大中 彩未)

 ◆記録メモ 今井(西)が7回3安打無失点。これで4月は30回を投げて自責1で、現時点で月間防御率は0・30。このままなら月間防御率(30投球回以上)で、61年6月の稲尾和久の0・30(60回自責2)の球団記録に並ぶ。ちなみにパ・リーグは66年8月の皆川睦男(南海)の0・24(37回1/3自責1)が記録。

スポーツ報知

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