【高校野球】日本航空石川の1年生左腕・竹内雅が公式戦デビューで3回1安打自責0
2025年4月26日(土)18時21分 スポーツ報知
公式戦デビューを果たした日本航空石川・竹内
◆春季高校野球石川県大会▽2回戦 日本航空石川8—1七尾=7回コールド=(26日・石川県立)
今春のセンバツに出場した日本航空石川は、1年生左腕の竹内雅が公式戦デビュー。4回先頭から登板して3イニングを1安打、3奪三振、1失点(自責0)と好投した。背番号20を着け、伸びのあるストレートを軸に切れのある変化球をコントロール良く投げ分けた。「緊張も不安もありましたが、チャンスだと思った。自分の出来る精一杯の投球をしようと思いました」と振り返った。
長野県出身で、中学時代は千曲ボーイズで活躍。エース兼3番打者として、昨春は全国大会で16強入りを果たした。「レベルの高いところで投げられて、大きな経験が出来た。結果的に負けてしまったが、自信になりました」。卒業前には多くの強豪校から誘いがあったが、専用グラウンド、ナイター施設、トレーニングルーム、学生寮と環境の整った同校を選択した。「今は野球に集中できている。先輩は優しくて、いろんなことを教えてもらっています」と感謝する。
手本にしている選手はカブスの今永昇太投手(31)だ。「ストレートがとてもきれいで、変化球も素晴らしい。動画を見ながら腕の使い方や脱力するポイントなどを参考にしています」。この日はブレーキのかかったチェンジアップや、落差のあるカーブも交えながら打たせて取った。守備のミスが続いて1失点し「心の中では動揺していましたが、初心に戻って」と大きく崩れることはなかった。
今春のセンバツは現地で応援した。高校3年間での目標を聞かれると「体を作って球速をアップし、日本一の投手になること。みんなで甲子園に行きたいです」と力を込めた。期待の1年生左腕が、春夏連続の聖地を目指す。(中田 康博)