【日本ハム】野村佑希が4号同点ソロ 復活アーチでチームの逆転勝ち呼び込む
2025年4月27日(日)8時30分 スポーツ報知
7回無死、左越えソロ本塁打を放ってナインに迎えられた野村佑希(カメラ・上村 尚平)
◆パ・リーグ 日本ハム2—1ロッテ(26日・エスコンフィールド)
日本ハムが26日、ロッテに2—1で逆転勝ちし、今季2勝9敗だった本拠地エスコンでの連敗を5で止めた。7回無死で4番・野村佑希内野手(24)が、1日のソフトバンク戦(エスコン)以来75打席ぶりの4号同点ソロ。2死からフランミル・レイエス外野手(29)が4日のオリックス戦(エスコン)以来62打席ぶりの3号決勝ソロを放ち、首位・オリックスとのゲーム差を1・5に縮めた。
野村の復活を告げる放物線が左翼ブルペンに着弾した。0—1の7回無死、ロッテ先発・小島の145キロ直球を捉えた。19試合75打席ぶりの4号同点ソロ。「長打が必要だと感じていた。真っすぐを狙いながら、カウントが整ってきたら強く振っていこうと思っていた」。カウント3—1と打者有利の状況から、狙い通りの一発を放った。
4番として、3連敗中の重い空気を変えた。チームは6回まで二塁すら踏めず3安打と沈黙していたが、うち2安打は自身が放っていた。「誰かが流れを変えないと、という雰囲気があったので、それが自分で良かった」。23試合目での4号到達は、自己最多の13本を放った23年より1試合早い。「ボスに『本塁打はいらない』と言われているので、あまり気にしていない。でも4月で4本っていいペースじゃないですか」と自信をのぞかせた。
試合前まで15打席ノーヒットが続いていた。4月4日まで3割を超えていた打率は2割5分6厘まで下がった。「不安はあったけど相手もあること。(相手に守備で)いいプレーをされた部分もあったので、変に自分を変えることもなく」。数字に悲観しすぎることなく向き合い、猛打賞で勝利に貢献した。
ゴールデンウィーク初日は「みんなのボールパーク=Out of KidZania=」と題したイベントが開催された。アナウンサーではなく野球少年が担当したヒーローインタビューでは、エラーした時の気持ちを問われ「暗い気持ちになる」と回答。大事な場面で打った時の心境は「明るい気持ちになる」と、分かりやすい答えで場内を和ませた。エスコンの連敗を5で止め、チームは貯金1。1・5差に詰めた首位・オリックスの背中を追いかける。
(川上 晴輝)