ド軍指揮官が語った佐々木朗希の「成長のサイン」6回2死一塁での継投判断「いい気分で降板させたかった」
2025年4月27日(日)15時38分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ ドジャース8—4パイレーツ(2025年4月26日 ロサンゼルス)
ドジャースの佐々木朗希投手(23)が26日(日本時間27日)、本拠でのパイレーツ戦でメジャー初勝利を目指して先発登板。初回先頭のオニール・クルーズ外野手(26)に初球を被弾していきなり1失点した。1点リードの5回には2点適時打を浴び、逆転を許したが、5回2/3を投げ、5安打3失点だった。速球の最速は97.7マイル(約157.2キロ)で平均球速は96.1マイル(約154.7キロ)だった。チームは8—4で快勝し、連敗を3で止めた。
試合後、取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は佐々木について「凄く良かったと思う。今シーズンで一番良かった内容かもしれない。ストライクをどんどん投げて、効率も良かった。打者への対応、ブレイキングボール(変化球)と速球の使い分けもうまかった。オニール・クルーズに初球ホームランを打たれたのは驚いたけど、その後しっかり立て直した。本当に良い投球だった」と振り返った。
佐々木の成長を感じる部分については「少しずつ、本当の意味で自信を持ち始めていると思う。ストライクをどんどん投げられるようになったし、効率も良くなって、イニングを伸ばせるようになっている。彼はメジャーでストライクゾーン内でも十分勝負できると理解してきた。以前よりも“エッジ”ばかりを狙わなくなった。今夜も良い速球をたくさん投げていたし、すごく成長を感じるよ」と制球面の向上を挙げた。
クルーズに打たれた先頭打者弾については「高めで、外に外れた球だったね。正直、あんな球を振るとは思わなかったし、ホームランにされるとはなおさら驚いた。ただ、あの一発で朗希が動揺しなかったのは良かった。次の球はしっかりストライクだったし、すぐにリズムを取り戻した」と立て直した佐々木の修正力を評価した。
また「以前は少しトラブルがあると焦っていたけど、今は落ち着いて対応できるようになっている」との質問にも返答。「それは“成長のサイン”だと思う。走者が出た場面でも、試合が進むにつれて冷静さを取り戻し、必要な場面でゴロを打たせてダメージを最小限に抑えることができている。レイノルズの打球をアンディ(パヘス)がホームランキャッチしたのも大きかったけど、それ以上に朗希自身が試合をしっかりつくっていた。最後は、いい気分で降板させたかったからあのタイミングで交代させたけど、たくさん良いことがあった登板だった」と成長に目を細めていた。