日本ハム・レイエスV弾 新庄監督の「楽しめ」助言で復活62打席ぶり3号!連敗ストップ
2025年4月27日(日)6時0分 スポーツニッポン
◇パ・リーグ 日本ハム2—1ロッテ(2025年4月26日 エスコンF)
誰もがこの男の復活を待っていた。もちろん、日本ハム・レイエス自身もだ。4日のオリックス戦以来15試合、実に62打席ぶりのアーチは試合を決める決勝3号ソロ。一塁ベンチへ戻り、仲間たちと何度も抱き合って喜びを分かち合った。
「状態が悪かった中でチームメート、スタッフ、コーチ、ボス全員がポジティブな言葉をかけてくれていた。このチームを選んだことに全く後悔はない」
1点を追う7回に野村の同点ソロで追いつき、なおも2死走者なし。小島の初球、外角フォークを豪快に振り抜き、右中間スタンドに運んだ。1打席目を終えた時、新庄監督から「どんな結果であれ、野球というスポーツを楽しめ」と声をかけられた。重圧が一気に解けるようだった。
若き4番の背中にも気付かされた。西武との開幕3連戦。レイエスは野村に「今は調子が良い。ポジティブなメンタルを保ち続けよう」と話していた。だが、自身は直近10試合で打率・152の不振。マイナス思考が働きかけていた中、奮闘する野村の姿に思い起こした。「ジェイ(野村)に言った俺が続けてないじゃないか」。監督、そして仲間が復活を後押ししてくれた。
試合後のヒーローインタビューは自ら断りを入れた。「ファンの前に出るからには明るいレイエスを出したい。今はまだ。もうちょっと打ってから」。チームの連敗を3で止め、本拠地での連敗も5で止めた。チーム本塁打25本は両リーグトップを走るが、主砲の復活が何よりの好材料だった。(清藤 駿太)