NTT西日本がJABA京都大会で5大会ぶりの決勝進出 新人左腕・高井駿丞が6回0/3を無失点の好投
2025年4月27日(日)20時16分 スポーツニッポン
◇JABA京都大会 NTT西日本4—1鷺宮製作所(2025年4月27日 わかさスタジアム京都)
JABA京都大会は27日、準決勝を行った。NTT西日本は序盤のリードを守り切り、5大会ぶりの決勝進出。先発した新人左腕の高井駿丞投手(22)が6回0/3を5安打無失点と好投した。
「全力で勝ちに行った結果、勝てて少しは自信になりました。真っすぐが良かったかなと思います」
自然とガッツポーズが飛び出した。4回は2死からピンチを招き、一、二塁。リードは4点あったが、ギアを一段上げた。「ここで失点したら向こうの流れになる。絶対に抑えよう」。カウント2—2からの7球目は直球を外角低めに投じて右飛。7回先頭から連打を許して大江克哉にバトンを渡したが、先発としての役割を果たした。
「初戦は不甲斐ないピッチングをしてしまったので。今度は絶対に自分が勝たせるという気持ちでした」
予選リーグ初戦だった22日の日本製鉄瀬戸内戦では先発したが腕を振れず、4回途中4失点で降板した。中4日の調整期間では体の切れを取り戻すことに注力。きっちりと修正し、この日に間に合わせた。
打線は少ない好機を確実に生かした。2回2死走者なしから、徳丸天晴が四球を選んで出塁。続く辻本勇樹が左中間へ先制の適時二塁打を放った。辻本は前日の東邦ガス戦に続く2試合連続の決勝打で、この日が29歳の誕生日。高井が「辻本さんに引っ張ってもらえて、こういう結果を出せた」と感謝したように、守っては3投手を巧みなリードで引っ張り、攻守両面で勝利に貢献した。さらに、成瀬脩人が押し出し四球、酒井良樹が右前2点打で続き一挙4得点。投打ががっちりとかみ合い、3月の東京スポニチ大会で優勝した鷺宮製作所を下した。
あす28日の決勝戦は、大会連覇を狙う東芝と激突する。7大会ぶり6度目となる頂点へ向け、高井は「投げる準備もしますし、投げなくても声を出したり、周りに目配り、気配りできるようにしたいと思います」と見据えた。