NTT西日本・辻本勇樹 8回に決勝の適時二塁打 予選リーグ3戦全勝で決勝トーナメントに進出決定
2025年4月26日(土)18時44分 スポーツニッポン
◇JABA京都大会 NTT西日本6—5東邦ガス(2025年4月26日 湖東スタジアム)
NTT西日本が6—5で東邦ガスに競り勝ち、予選リーグ3連勝で決勝トーナメント進出を決めた。5—5の8回1死二塁から、辻本勇樹捕手(28)が決勝の適時二塁打。守っては4投手を懸命にリードし、攻守で躍動した。
「前の打席はチャンスで凡退していたので取り返す気持ちだったのと、後ろにつなぐつもりでした」
カウント0—1からの2球目、真ん中のスライダーを捉えると、白球は右中間を破った。二塁から徳丸天晴が生還。二転三転したシーソーゲームに決着をつけた。
予選リーグは前の試合まで2連勝。総失点数差により引き分けでも決勝トーナメント進出だったが、辻本は勝ちにこだわった。経験豊富な入社7年目の捕手は言う。
「自分たちは日本一を目指しているので、そのためには都市対抗、日本選手権で5連勝しないといけない。引き分けでも良いことは分かっていましたが、しっかり勝ち切ることがテーマだったので、勝ち切れたことはチームとしてすごく大きい」
勝ち越した直後の9回はきっちりと3者凡退。1点差を守り切っての勝利だったが、感情を表に出すことなく試合後の整列に並んだ。「喜ぶのは優勝してからです」。あす27日は3月のスポニチ東京大会の覇者・鷺宮製作所との準決勝が待つ。
「強いチームですが、いろいろ試せる機会でもある。しっかりバッターを見ながら、今まで取り組んできたことを出せればいい」。27日は自身にとって29歳の誕生日。決勝進出を決め、メモリアルな一日にしてみせる。