【桐生ボート PG1マスターズチャンピオン】森高一真 堂々逃げ切り 〝流れ〟乗りマスターズC初戴冠
2025年4月27日(日)22時35分 スポーツニッポン
ボートレース桐生のプレミアムG1「第26回マスターズチャンピオン」は27日、12Rで優勝戦が行われた。1号艇の森高一真(46=香川)が逃げ切り、2019年11月6日のまるがめ67周年記念以来、通算5回目のG1優勝を飾った。マスターズは2度目の出場で初V。プレミアムG1も初優勝となった。2マークの混戦をさばいて、続く2周1マークで石渡鉄兵を差した中辻崇人が2着。石渡が3着と内枠の3人で決着した。
“まるがめのドン”が運も味方に手に入れたポールポジションから圧逃した。森高のスタートタイミングはコンマ18ときっちりと1艇身残し。一気の逃げ切りを決めた。
「特訓の時は湯川(浩司)が伸びてきて、脅威に感じていた。捲られるかは半々と思っていたけど、本番はそんなに伸びてこなかった。前を向いてからは押したしな。ターン回りは良かった」
優勝戦の進入はスタート展示同様、枠なりの3対3。楽インになる森高に有利。ただ、節イチの伸びを引き出したカド4コースの湯川がキーマンだった。だが、その湯川に思ったほどの破壊力がない。イン有利の流れに持ち込めた。
「結局、ワシに流れが来ていたんやろうな。最後もスタートがちゃんと入って、それで勝てたしな」
今節は6号艇の初戦こそ5着だったが、2日目からは着実にポイントを積み重ねた。最終的な得点率は7.20。得点率上位組の得点が伸びず、まさかの1位通過。最後までそのツキは残っていた。
マスターズチャンピオンは昨年の鳴門がルーキーイヤーで、銀河系軍団と言われる85期からは23年の若松で初出場初Vを飾った井口佳典に続き2人目の勝者となった。「まるがめのSGに出られないのは情けない。まあ、また来期に一からやるわ」。この後は30日のフライング休みに入るため、地元のオールスター(5月27日〜6月1日)に出場できない。それでも、気持ちは切り替わっている。年末のグランプリ(12月16〜21日、住之江)出場へ、前へ進み続ける。
◇森高 一真(もりたか・かずま)1978年(昭53)6月3日生まれ、香川県出身の46歳。香川支部の85期生として99年11月11日の鳴門でデビューし、同節に初勝利。初優勝は2001年7月2日の宮島一般戦。05年11月8日の宮島51周年記念でG1初V。13年11月24日の津チャレンジカップでSG初制覇。G1以上の特別戦は6V。通算では45V。同期に井口佳典、田村隆信、丸岡正典、湯川浩司ら。1メートル69、血液型AB。