ヤクルト・茂木栄五郎、幼少期の憧れは西武の名遊撃手…ちびっ子ファンの前で逆転3ラン「僕も目指してもらえるように」
2025年4月28日(月)6時25分 スポーツ報知
4回無死二、三塁、茂木が右越えに逆転3ラン
◆JERA セ・リーグ 中日2—6ヤクルト(27日・バンテリンドーム)
心地良い打球音がこだました。ヤクルト・茂木栄五郎内野手(31)が放った打球は猛烈な勢いで伸びて右翼フェンスを越えた。「入るとは思わなかったですけど最高の結果になってくれてよかった」。0—2の4回無死二、三塁、メヒアの149キロの直球を完璧に捉えた。20日の巨人戦(神宮)以来、4戦16打席ぶりの2号逆転3ラン。「3番・三塁」としてチームを5カードぶりの勝ち越しに導く一打は自身のバンテリンD1号&初打点となった。
昨オフに楽天から国内フリーエージェント(FA)権を行使し新加入した男が村上、塩見に続き離脱した長岡の穴を埋めようと必死に働く。この日は自身の人的補償として楽天に移籍した小森もソフトバンク戦でプロ1号を放っており、異例の“アーチ共演”ともなった。
ゴールデンウィークに入り、スタンドにはちびっ子ファンの姿も大勢見られた。幼い頃は西武ドームに通い、ファンだった松井稼頭央の華やかな守備に目を輝かせていた。「子供の頃、プロ野球を見て『すごいな、こういう選手になりたいな』と憧れる気持ちがすごくあった。僕も(子供たちに)目指してもらえるように一生懸命、結果を残すことを考えて頑張りたい」と力を込めた。大きな夢を与えられる男を目指し、負傷者の続出するチームで打ちまくる。(長井 毅)
◆茂木 栄五郎(もぎ・えいごろう)1994年2月14日、東京・小金井市生まれ。31歳。神奈川・桐蔭学園から早大を経て、15年ドラフト3位で楽天入り。24年オフに国内FA権を行使しヤクルトに移籍。173センチ、78キロ。右投左打。年俸7000万円(推定)。