DeNA・バウアー 日本復帰4戦目611日ぶり勝利!来日最多129球、8回1失点10K

2025年4月28日(月)5時30分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ DeNA2—1広島(2025年4月27日 横浜)

 DeNAのトレバー・バウアー投手(34)が27日、広島戦に先発し、8回2安打1失点、10奪三振で23年8月25日の中日戦以来611日ぶりの勝利を挙げた。中4日での登板で松尾汐恩捕手(20)と初コンビを組み、来日最多の129球の熱投を見せた。チームは今季初の同一カード3連勝。頼れる助っ人の快投で4位タイに浮上した。

 背番号96が吠えた。1点リードの8回1死三塁。一打同点のピンチで、バウアーはナックルカーブを3球続けて田村を空振り三振。続く羽月はこの日最速タイの153キロ直球を織り交ぜ、来日最多の129球目に再びナックルカーブで空振り三振に斬った。

 「あそこで前に打たれたら点が入る場面だったので、絶対三振を取る気持ちで投げた」

 初回1死一、三塁から本盗で先制点を奪われた。「最初の1イニング目は体が起きていなかった」と頭をかくが、2回以降は修正能力を発揮し、8回2安打10奪三振の力投。自身611日ぶりの白星で、チームも今月4〜6日に敵地で3連敗を食らった広島相手に、本拠地で今季初の同一カード3連勝を飾った。

 初バッテリーを組んだ松尾との呼吸もピタリ合った。22年ドラフト1位の捕手は試合中、通訳なしでコミュニケーションを取った。「その方が親近感が湧く。単語を並べたらバウアーは頭がいいので聞き取ってくれる」と喜んだ。

 2年ぶりの日本復帰も開幕から3連敗。ただ右腕には確固たる信念があった。12年のメジャーデビュー以来、一貫する中4日の調整法だ。「睡眠、栄養、リカバリーをこまめにトラッキングして投げられる体になっている」。その陰には登板後の入念なケアがあった。23年の初来日時。東京ドームの選手ロッカーへ通じる廊下をコーンで仕切る“即席ウエートルーム”とした。三浦監督が振り返る。「メジャーと環境が違う中でも工夫してリカバリーの場所をつくっている。プロフェッショナルとしての意識の高さ」。今ではチームに浸透している。

 23年は10勝4敗、防御率2・76も中4日では3勝2敗、防御率1・84。メジャーでも通算116試合で47勝34敗と結果を残してきた。今季初の中4日でも、最後までスタミナは切れなかった。

 次回登板は中5日で5月3日の巨人戦が濃厚。お立ち台では穏やかな表情で「たくさんの勝利を皆さんにお見せしたい」と、3万3634人のファンに約束した。 (伊藤 幸男)

 ≪YouTube登録者100万人突破≫バウアーが投稿するYouTubeの登録者が先日、100万人を突破した。2年前はカブスに移籍した今永との野球談議や、変化球の投げ方も解説するなど、プロ・アマ問わずファンは多い。「最近だとメジャーやNPBとか、いろいろな選手から“ありがとう”とダイレクトメッセージを送ってもらえるので、やりがいのある仕事」とうれしそうだった。

スポーツニッポン

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