今季はハムストリングの負傷が124件…プレミアリーグで重症化傾向と専門家が指摘

2025年4月29日(火)21時3分 サッカーキング

昨年12月にハムストリングを負傷したサカ[写真]=Getty Images

 近年、試合数の増加から多くの負傷者が多く発生する欧州各国リーグ。プレミアリーグでは、ハムストリングのケガの重症度が悪化しているようだ。28日、イギリス『BBC』が報じた。

 アストン・ヴィラを率いるウナイ・エメリ監督は26日、マンチェスター・ユナイテッドからレンタル中のマーカス・ラッシュフォードが、ハムストリングを負傷したことを認めた。『BBC』によると、ラッシュフォードのケガは、今シーズンのハムストリングの負傷として124件目になるという。また、試合が行われた週ごとに平均4件の負傷が報告されており、シーズン終了までに140件に達すると見込まれている。

 この140件という数字は、昨シーズンに記録した163件を下回るが、『Premier Injuries』の創設者でアナリストを務めるベン・ディナーリー氏は、負傷の重症度が年ごとに悪化している点に注目。昨シーズンは、ハムストリングの負傷のうち、52パーセントが30日以上の離脱となったようで、2020−21シーズンの30パーセント、2022−23の46パーセントから上昇していると指摘した。なお、今シーズンに関しては1月1日時点で52パーセントと、昨シーズンと同じ割合であると伝えられている。

 また、マンチェスター・シティやフルアムで理学療法士として働いてきたニック・ワース氏は、ハムストリング負傷の増加理由について、戦術スタイルの変化を挙げている。前線からハイプレスを志向するチームでは、ケガのリスクが高まるとして「高速でボールの即時奪回を求められる場合、選手は加速と減速を繰り返すので、負傷のリスクが増大する可能性がある」と説明した。

 常に指摘される試合数の増加はもちろんのこと、高速化する現代サッカーの戦術的な要求も、負傷者の続出につながっているようだ。

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