恐るべしサッカーの国! ブラジルの人気クラブが“公開練習”を実施すると…
2018年4月30日(月)18時30分 サッカーキング
そのランキングの1位はフラメンゴ、2位はコリンチャンスだった。この両クラブはブラジル全土で圧倒的な人気を誇るいわば“二台巨頭”。人気はもちろんのこと実力も兼ね備えており、ブラジル全国選手権第3節を終了した時点では、このランキングと同様に1位がフラメンゴ、2位がコリンチャンスとなっている。そこで両クラブの公開練習の模様をクラブの公式SNSを引用しながら紹介したい。
まずはコリンチャンスから紹介しよう。コリンチャンスサポーターの熱さは日本でも広く知られている。2012年に日本で開催されたFIFAクラブワールドカップでは、数万人のサポーターが地球の裏側から来日。その声援の効果もあってか、決勝戦では欧州王者のチェルシーを下し、2度目のクラブ世界一に輝いた。
同州の“宿敵”パルメイラスとのサンパウロ州選手権決勝第2戦を控え、4月7日に本拠地コリンチャンス・アレーナで公開練習を実施した。まずサポーターにとっての公開練習は選手バスを迎え入れるところから始まる。
そしてスタジアムで公開練習が始まると「これでもか!」と発煙筒を焚きまくる。いつ火事になるか見ていてヒヤヒヤしてしまうほどだ。この公開練習には約3万7000人のサポーターが集結した。
サポーターからパワーをもらったコリンチャンスは、PK戦までもつれ込んだ決勝第2戦を制し、2年連続29度目のサンパウロ州選手権制覇を成し遂げた。
そして1位に輝いたのはフラメンゴ。日本ではジーコ氏の古巣として有名だ。現在はジエゴやレアル・マドリードへの移籍が内定している“新星”ヴィニシウス・ジュニオールらタレントを擁し、人気・実力ともにリオ・デ・ジャネイロ州のクラブでは群を抜く。昨年12月に行なわれたコパ・スダメリカーナ決勝戦、惜しくもタイトルを逃したが、本拠地マラカナンでの一戦には熱狂的なサポーターが集まり声援を送った。
フラメンゴは4月18日にマラカナンで公開練習を行った。元ブラジル代表GKジュリオ・セーザルが同月21日のアメリカ・ミネイロ戦を最後に現役から退くこと表明していたため、ジュリオ・セーザルを一目見ようと約4万6000人のサポーターが集結。同じリオ州のフルミネンセやボタフォゴ、ヴァスコ・ダ・ガマが週末にマラカナンで試合を行ったとしても、ここまでの数のサポーターは集まらないだろう。
日中ということもあってか、コリンチャンスとは違い発煙筒などド派手な演出はなかったが、大旗を振り回しながらチャントを歌い続けた。そして練習終了後にはジュリオ・セーザルを中心に記念撮影を行い、公開練習は終了した。
なお、この公開練習をマラカナンで見るためには、お米や豆などの食料を寄付することが条件となっており、社会貢献活動にもつながっている。