大谷翔平がパパ1号の先頭打者本塁打でドジャース単独首位浮上 真美子夫人選曲「ムーンライト伝説」で躍動
2025年4月30日(水)13時58分 スポーツ報知
◆米大リーグ ドジャース15—2マーリンズ(29日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ドジャース・大谷翔平投手(30)が29日(日本時間30日)、本拠地・マーリンズ戦に「1番・DH」で先発出場し、初回に“パパ初アーチ”となる7号先頭打者本塁打を放つなど4打数1安打1打点1盗塁と活躍した。チームは今季最多15得点の大勝。ナ・リーグ西地区で20勝一番乗りだ。貯金10となり、同率首位で並んでいたジャイアンツが敗れたため、単独首位に躍り出た。
この日の試合は「Women’s Night」として開催され、登場曲は真美子夫人が選曲したDALI、Manishの「ムーンライト伝説」だった。アニメ「セーラームーン」のオープニング曲として有名な同曲を背に打席に向かった。1点を追う初回先頭では、出場8試合ぶり、待望のパパ1号となる7号同点ソロ。今季2本目、通算14本目の先頭打者本塁打で記念すべき一発を飾った。22年サイ・ヤング賞右腕・アルカンタラの初球、95・5マイル(約153・7キロ)のシンカーを捉え、今季自己最速の打球速度114・1マイル(約183・6キロ)、打球角度23度、飛距離394フィート(約120・1メートル)で右翼の敵軍ブルペンに打ち込んだ。
2回1死の第2打席では四球を選ぶと、2死から3番・フリーマンの2球目に二塁へスタート。2試合連続の8盗塁目を決めた。昨季史上初の「50—50」(50本塁打、50盗塁)を達成した背番号17。今季はここまで7本塁打、8盗塁で「7—8」とした。
マ軍先発のアルカンタラは23年10月に右肘トミー・ジョン手術を受けて昨季は全休したが、22年に14勝、防御率2・28、207奪三振の好成績でサイ・ヤング賞に輝いた右腕だ。大谷はエンゼルス時代の同年に初対戦し、3打数無安打に封じられたが、3年ぶり2度目の対戦で成長した姿を見せつけた。大谷は11点リードの8回2死で代打を送られ、途中交代となった。
前日28日(同29日)の同戦では大谷は1安打1盗塁に今季初の3四球。4出塁と1番打者の役割を全うした。マーリンズは今季からマッカロー新監督が就任したが、同監督は昨季までドジャースの一塁コーチで、大谷の快挙を支えた元相棒だ。2人が一塁上で披露していた頭をコツンとぶつけ合う「ヘッドバンプ」は新任のウッドワード一塁コーチに“継承”されたが、今も2人の絆は深く、同日の試合前にはグラウンドで談笑し、ハグを交わした。しかし、今回は敵としての再会。2戦目で痛烈な“恩返し”をお見舞いした。真美子夫人の出産に立ち会うために入った産休制度「父親リスト」から復帰後、8戦目。初回には38打席ぶりの一発も生まれ、ここから無双モードに突入する気配も漂っている。
ドジャースは3回までに7得点と打線が爆発。先発陣に負傷者が続出する中、この日は救援投手でつなぐブルペンデーだったが、2番手・サウアーが3回から5イニングのロングリリーフを見せて貢献した。