阪神・湯浅を開幕前のブルペン会で招集した守護神・岩崎「1年間頑張ろうという会。戻ってこいよ」

2025年4月30日(水)5時15分 スポーツニッポン

 ◇セ・リーグ 阪神1-4中日(2025年4月29日 バンテリンD)

 【記者フリートーク】昨年8月に「胸椎黄色じん帯骨化症」の手術を受けた湯浅は、シーズン後半から長いリハビリに入っていた。そんな時、何度か鳴尾浜球場に姿を見せたのが岩崎だった。

 「何回かザキさんがトレーニングルームに顔を出してくれて。どう?大丈夫?とか」

 22年は湯浅から守護神にバトンをつないで何度も勝利に貢献してきた。岩崎も「(守護神を)簡単に譲るつもりはないです」と口にするなど、刺激し合える存在でもあった。

 開幕を数日後に控えた今年3月下旬、大阪市内の焼き肉店で「ブルペン会」が行われた。石井、桐敷、新人の伊原、工藤ら開幕1軍が決定的になったメンバーに加えて、岩崎の呼びかけで湯浅もその会に参加していた。

 「開幕のメンバー外だったので正直、行っていいのかなっていうのはあったんですけど…呼んでいただいたので行かせてもらいました」。7年目右腕は少し気まずそうに肉を焼いていたそうだが、岩崎は湯浅を呼んだ意図を明かす。

 「まだ復帰への途中でしたけど、“1年間頑張ろう”という会なので。(湯浅に)途中で戻ってこいよと。そういう意味で湯浅のモチベーションにもなれば、という思いも少しはありましたね」

 今月24日に今季初昇格を果たした後、湯浅に改めて背番号13への思いを聞いた。

 「こうやって戻ってこられたので、力になりたい。ザキさんも開幕から結構投げて疲れもあると思うので少しでもカバーしたい」

 再び先輩左腕と勝利の方程式を担うために…。踏み 出した大きな一歩は、恩返しへの決意表明でもあった。(阪神担当・遠藤 礼)

 ▽黄色じん帯骨化症 脊髄の後ろにある椎弓と呼ばれる部分を上下につなぐ黄色じん帯が骨化して脊柱管が狭くなり神経を圧迫。足のしびれ、腰の痛み、歩行時の下肢の痛みや違和感などの症状が出る国指定の難病。背骨のうちの胸椎の部分で起こることが多く、野球選手では左右不均衡に体を曲げる投手に多いともいわれる。病気の原因は特定されていない。

スポーツニッポン

「守護神」をもっと詳しく

「守護神」のニュース

「守護神」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ