藤川阪神 防御率「0.75」のリリーフエースを欠き、いきなりの苦戦でX悲嘆 「早く戻ってきて!」「先発が長く投げないと」
2025年5月1日(木)11時52分 ココカラネクスト

石井はここまで防御率0.75と安定したピッチングを見せてきた(C)産経新聞社
藤川阪神に衝撃が走った。
開幕から安定した投球を続けていた阪神リリーフ陣の柱、石井大智が前日30日に体調不良のため、登録抹消となったのだ。
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今季がプロ5年目となった右腕は今季ここまで11試合に登板、リーグトップタイの8ホールド、防御率「0.75」と圧巻の成績を残し、ときに9回にも登板するなど首脳陣の信頼も厚かった。
勝ちパターンの一角を務めた昨季はキャリアハイの56試合に登板、4勝1敗1セーブ、30ホールド、防御率「1.48」をマーク。150キロを超える球威ある直球で押すタフネス右腕として強力ブルペンの一員としてチームを支えた。
大事な9連戦の2戦目前に衝撃のニュースが飛び込んできたチームは30日の中日戦(バンテリン)に延長戦の末、4−5と敗れた。
先発左腕の門別啓人は5回3分の2を投げ、4失点。開幕以来の課題である「6回の壁」をまたも越えることができなかった。
6回表は味方から3点の援護をもらうも、6回裏は先頭の板山祐太郎、上林誠知から連続三振と二死まできたが、4番のジェイソン・ボスラーに死球を与え、続く中田翔に四球と突如、制球を乱した。
2番手、岡留英貴も細川成也に四球を与えるなど粘れず、二死満塁でスイッチとなったのが3番手左腕の島本浩也。ここで相手ベンチは代打に高橋周平を送り込んできた。捕手の坂本誠志郎の構えた内角へのボールがやや甘く入り、4−4の同点となる2点適時打を許した。
そしてベンチは4−4の延長11回から石井にかわって昇格してきたジェレミー・ビーズリーを投入。
昨年8勝(3敗)と先発としてチームを支えた剛腕に緊迫した場面を託したが、サインミスがあるなど一死一、三塁とされ、最後はオルランド・カリステに決勝の犠飛を決められ、力尽きた。
戦前から危惧されていたリリーフエース離脱の影響が色濃く出た試合となり、X上ではファンの間からも「石井さん、早く戻ってきて!」「先発がもう少し長く投げられないと苦しい」など先発陣の奮起を促す声も上がっている。
潜在能力の高さが認められている20歳左腕の門別もスタミナ面に課題があり、長い回を投げるまでに至っていない。
昨年快投を見せた才木浩人も29日の中日戦は先発の涌井秀章に四球を与え、失点につながった。この試合でも要所でバントを失敗するなど、ルーティンを果たせていないことで試合展開を苦しくしている側面もありそうだ。
ただ強固な救援陣の中ではこれまでも安定したパフォーマンスを見せている6年目左腕の及川雅貴が7回から2イニングを投げ1安打無失点、6番手として延長10回から登板した湯浅京己も、二死一塁のピンチを招くも無失点で切り抜けるなど明るい材料もある。
今季最長6連勝の快進撃のあとに試練の3連敗で首位陥落。勝負の夏場に向け、様々な整備を進めている藤川監督の今後の投手起用も引き続き、注目を集めていきそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]