御嶽海が玉ノ井部屋に出稽古 元大関が10年ぶり十両も「関係ない 自分の相撲取るだけ」
2025年5月3日(土)15時10分 スポーツ報知
御嶽海が玉ノ井部屋で羽出山(右)と相撲を取った(カメラ・山田 豊)
大相撲夏場所(11日初日、東京・両国国技館)に向けて元大関の十両・御嶽海(出羽海)が東京・足立区にある玉ノ井部屋に出稽古に訪れ16番。最初の手合わせでは東洋大の後輩である十両・羽出山(玉ノ井)の押しで起こされたが、下がらず。逆に強い圧力で前に出て、押し出した。その後も十両・若ノ勝(常盤山)をタイミング良く突き落とすなど8勝。かつて大関同士でしのぎを削った湊川親方(元大関・貴景勝)も見守る中、存在感をみせ、「これから。まだまだやっていかないといけない」と手応えを口にした。
前頭2枚目だった昨年名古屋場所から5場所連続負け越しで今場所は十両に転落した。元大関の十両転落は朝乃山(高砂、現幕下)以来。15年秋場所以来10年ぶりの十両で対戦経験のない力士も多い。2日の横綱審議委員会による稽古総見でも6番など精力的に稽古をこなすが「関係ない。自分の相撲を取るだけ」と前を向く。
今場所は東十両筆頭で勝ち越せば幕内復帰が確実。ただ目標について問われると「これから決めていく。まだ1週間あるので見直したい」。元大関は自信をみせていた。